柏送信所

柏送信所について

柏送信所は、千葉県柏市十余二に位置する航空自衛隊の施設です。この送信所は、航空自衛隊の指揮系統において、関東地方の各基地間を結ぶ重要な役割を担っています。周辺の地図では「柏通信所」と表記されることがありますが、かつて近隣に存在したアメリカ軍の施設とは全く異なるものです。

概要

この施設は、航空自衛隊の指揮通信に関する送信業務を主に行っています。関東地方に点在する航空自衛隊の基地と無線通信で繋ぎ、円滑な情報伝達を支える上で不可欠な存在です。庁舎の横には、高さ約100mの通信塔がそびえ立ち、その存在を際立たせています。

柏送信所には、航空システム通信隊システム管理群中央通信隊送信所小隊が配置されており、通信機材やアンテナの維持管理を担当しています。また、基地の警備、施設の維持、電気系統の管理、輸送、給食といった、基地運営に必要な業務も一部担当しています。

歴史

柏送信所の敷地は、かつて陸軍柏飛行場の一部でした。第二次世界大戦後、飛行場の大部分は開拓され農地となりましたが、朝鮮戦争の勃発に伴い、アメリカ軍に接収され、柏無線送信所（後に柏通信所）が設置されました。この際、敷地南部の旧兵営地区は接収を免れました。

昭和31年（1956年）には、旧兵営地区の中央部分に航空自衛隊の柏送信所が設置され、現在に至ります。この場所は、歴史的に通信施設として重要な役割を果たしてきた場所と言えるでしょう。

配置部隊

柏送信所には、以下の部隊が配置されています。

防衛大臣直轄部隊
航空システム通信隊
システム管理群
中央通信隊
送信所小隊

これらの部隊が連携し、送信所の運営と維持管理を行っています。

ギャラリー

送信所の入り口には、かつての飛行場の営門が残っています。その奥には、現在の送信所の施設が広がっています。

脚注

南流山通信　航空自衛隊　柏送信所

関連項目

柏の葉

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