十余二

千葉県柏市十余二（とよふた）

概要

十余二は、千葉県柏市の北西部に位置する地域です。郵便番号は277-0872。柏市の中でも特徴的な地理的形態をしており、住宅地、農地、そして工場が混在しています。北と南にそれぞれ飛び地が存在することも、この地域の特徴の一つです。首都圏新都市鉄道つくばエクスプレスや都市軸道路が地域の西部を通過しており、交通の便も比較的良いと言えるでしょう。

地理

十余二は柏市の北西部に位置し、柏の葉、若柴、中十余二、松葉町、大山台、松ケ崎、高田、流山市美田、駒木台と隣接しています。地域内には千葉県立柏特別支援学校、高田原交番、柏十余二東郵便局といった公共施設や、大日本印刷や昭和ゴムなどの工場が点在しています。地域の西部には、つくばエクスプレスと都市軸道路が通っています。

地価

2014年1月1日の公示地価によると、十余二字梅林216番19の地点で、住宅地の地価は8万4800円/m²とされています。

歴史

十余二の歴史は、小金牧の一部であった高田台牧の開墾に始まります。1869年（明治2年）に政府の命により開墾が始まり、1872年（明治5年）には十余二村が立村しました。1889年（明治22年）の市制・町村制施行時も単独で一村を形成していましたが、1914年（大正3年）に田中村と合併し、田中村の大字となりました。その後、1949年（昭和24年）には中十余二が分離、1954年（昭和29年）には東葛市を経て柏市の大字となりました。1970年には一部が流山市に編入され、1971年には北側の一部が新十余二として分離するなど、複雑な変遷を辿っています。1989年（昭和64年）と1990年（平成2年）にはそれぞれ一部が西原、西柏台、柏の葉三丁目に分離しました。

地名の由来

十余二という地名は、小金牧と佐倉牧の跡地に東京府下から入植した人々が、12番目に移住してきた地域であったことに由来します。この地域は開墾順に名前がつけられており、十余二の他にも、初富、二和、三咲、豊四季、五香、六実、七栄、八街、九美上、十倉、十余一、十余三といった地名が存在します。

沿革

1872年（明治5年）：葛飾郡十余二村が新設。
1891年（明治24年）：東葛飾郡八木村大字青田新田飛地を編入。
1914年（大正3年）：東葛飾郡田中村と合併し、田中村大字十余二となる。
1949年（昭和24年）：旧柏飛行場区域が中十余二として分離。
1954年（昭和29年）：田中村が柏町、小金町、土村と合併し東葛市となり、後に柏市に改称。
1970年（昭和45年）：十余二の一部が流山市駒木新田に編入。
1971年（昭和46年）：十余二の一部が新十余二に分離。
1989年（昭和64年）：十余二の一部が西原、西柏台に分離。
1990年（平成2年）：十余二の一部が柏の葉三丁目に分離。
2018年（平成30年）：柏インター第一地区土地区画整理事業に伴い、一部を分離し、柏インター南を設置。

交通

十余二は広範囲にわたり、飛び地も存在するため、最寄り駅は多岐に渡ります。柏駅、北柏駅、柏の葉キャンパス駅、柏たなか駅、豊四季駅、初石駅、江戸川台駅などが利用可能です。また、複数のバス路線も運行しており、これらの駅へのアクセスを補完しています。特に、柏駅と北柏駅、柏駅と柏の葉キャンパス駅、北柏駅と柏の葉キャンパス駅の間では、徒歩やバスを組み合わせることで両方の駅を利用できる地域も存在します。

バス

道路

国道16号
千葉県道47号守谷流山線
千葉県道279号豊四季停車場高田原線

教育機関

柏市立柏の葉小学校
柏市立柏の葉中学校
（注意：柏市立十余二小学校の所在地は柏の葉）

施設

柏警察署高田原交番
航空自衛隊柏送信所
柏十余二東郵便局
大日本印刷柏工場
大日本ポリマー柏工場
岡本硝子本社・ガラス事業所
昭和ゴム本社・工場
大日本樹脂
パウダーテック本社工場
みのりの湯（2022年1月31日に閉館）

世帯数と人口

2018年10月31日時点での世帯数と人口は以下の通りです。

（具体的な数値は省略）

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