柳生俊順

柳生俊順（やぎゅう としむね）は、江戸時代後期の大和柳生藩（現在の奈良県の一部）の第12代藩主です。

出自と家督相続

高家旗本である武田信之の次男として生まれました。嘉永3年（1850年）11月5日、先代藩主であった柳生俊能が亡くなった際、その養嗣子となっていた俊順が家督を継承することになりました。

藩主としての活動

嘉永4年12月16日には、従五位下・対馬守に叙任され、後に但馬守に改められました。幕府においては、半蔵口御門番という要職を務めています。この御門番は、江戸城の警備を担当する重要な役職であり、藩主として幕府に忠勤に励んでいたことが伺えます。

突然の死

しかし、文久2年（1862年）7月24日、俊順は27歳という若さで急逝しました。幕府には閏8月3日死去として届けられています。若すぎる死は、藩政に大きな影響を与えたと考えられます。

家督の継承

俊順には実子がおらず、弟である柳生俊益（武田信之の五男）を養子に迎え、後継者としました。俊益はその後、柳生藩の藩主として藩政を担うことになります。

家族

父：武田信之
母：不詳
養父：柳生俊能
正室：木下俊敦の娘
子女：長女 綏子（木下俊程養女、三条公恭室）
養子：柳生俊益（武田信之の五男）

人物

若くして藩主となった俊順は、幕府の要職を務めるなど、その才覚を発揮していたと考えられます。しかし、その短い生涯は、幕末の動乱期という時代背景も相まって、多くの謎に包まれています。

まとめ

柳生俊順は、大和柳生藩の藩主として、短いながらも激動の時代を生きた人物です。彼の生涯は、幕末の政治情勢や藩の内部事情など、様々な要素が複雑に絡み合っており、歴史研究における興味深いテーマの一つとなっています。

もう一度検索