柳田利夫

柳田利夫のプロフィール

柳田利夫（やなぎだ としお）は、1936年8月18日生まれで、福島県出身の元プロ野球選手です。彼は主に外野手や内野手としてプレーし、昭和の時代のプロ野球界で活躍しました。選手としてのキャリアを通じて、彼は多くの記録を残し、特に1968年には印象的な成績を収めました。

経歴

柳田は内郷高校（現在のいわき総合高校）を卒業後、常磐炭鉱でプレーをし、その後1958年に大毎オリオンズに入団しました。入団した初年度には一軍に定着し、二塁手として14試合に先発出場しました。1949年には新たに監督に就任した西本幸雄からの信頼を受け、遊撃手が故障した隙間を埋める形で一番打者として起用されました。

しかし1960年、その年の初期には意外なアクシデントが彼を襲います。練習中に榎本喜八のバットが誤って柳田の顎を直撃し、彼は流血する混乱の中で倒れ込みました。この事故は彼にとって試練でしたが、柳田はその後すぐに復帰し、チームの一員として活躍を続けました。

1960年は彼にとって転機の年となり、柳田は大毎ミサイル打線の一翼を担い、初めて規定打席に達しました。シーズンを通じて打率.249という成績を残し、チームの10年振りのリーグ優勝に貢献しました。日本シリーズでは11打数2安打を記録し、第3戦では鈴木隆から貴重な2点本塁打を放ちました。

1962年には、打率.268、13本塁打、48打点を記録し、着実に成績を伸ばしていきました。

読売ジャイアンツ時代

柳田は1963年に堀本律雄とのトレードで読売ジャイアンツに移籍しました。このトレードを受けて、彼は一時野球からの引退も考えましたが、山内一弘からの励ましにより、選手としての道を続けることになりました。巨人では主に外野手として起用され、1963年の日本シリーズ第7戦では稲尾和久から先頭打者本塁打を放ち、チームを日本一に導く役割を果たしました。

しかしながら、柳田はその後、毎年打率が2割前後に留まり、打撃面での苦しみが続きました。1967年には南海ホークスに移籍し、1968年には五番打者として131試合に出場しました。

この年は、打率.275という好成績に加え、15本塁打、68打点を記録し、キャリアハイを達成します。同年にはオールスターゲームにも選出され、その強肩からの11補殺で守備にも貢献しました。

引退とその後

1970年に現役を引退した後、柳田は横浜市に在住し、プロ野球界での経験を大切にしながら静かな生活を送っています。彼の成績や活躍は多くのファンの記憶に残り、今でも彼の名前は語り継がれています。

記録

• - 1000試合出場：1970年5月31日 ※史上146人目
• - オールスターゲーム出場：1回（1968年）

背番号

• - 56（1958年-1959年）
• - 4（1960年-1962年）
• - 5（1963年-1967年途中）
• - 51（1967年途中-1968年途中）
• - 8（1968年途中-1970年）

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