柴田勝久

柴田 勝久 (しばた かつひさ) の生涯

柴田勝久は、1943年12月4日に三重県桑名市で生まれました。彼は日本の大相撲力士、プロレスラー、そしてレフェリーとして多岐にわたるキャリアを持つ人物です。彼の人生は、力士からレスラー、そしてレフェリーへと移り変わる中で、多くのファンに愛される存在となりました。

大相撲時代

柴田は1960年に大相撲の世界に入りました。彼は大鳴戸部屋で修行を始め、16歳で初土俵を踏みます。その後、彼は四股名を鉄扇と改め、1961年には序ノ口での優勝を果たしました。さらに、1963年には三段目で優勝し、その名を知られることとなります。この間に、前述の大鳴戸部屋が朝日山部屋と合併したため、柴田の四股名も三重ノ山に変更されました。

しかし、1966年9月場所を最後に彼は相撲界から離れることになります。この時の最高位は幕下35枚目でした。相撲からの引退後、彼は新たな道を模索することになります。

レスラー時代

1966年、柴田はプロレス界へ転向し、東京プロレスに入団しました。彼のプロレスデビューは同年10月12日であり、以降、彼はアントニオ猪木とともに日本プロレスに移籍します。さらにはメキシコへ遠征し、トップルードとして名を馳せました。その後、1972年の新日本プロレス旗揚げに参加し、特に1973年4月6日の『ワールドプロレスリング』の初回放送ではメインイベントに登場しました。この時期、マスコミから「マットの眠狂四郎」と称されるほどの存在感を示しました。

しかし、1977年、肩の怪我が原因で現役を引退しました。彼の引退はレスリング界にとって大きな損失となりました。

レフェリー時代

引退後、柴田はレフェリーとしての道を歩み始めます。1977年にはレフェリーに転身し、大変厳格な裁定で知られるようになります。また、千葉県松戸市に「おもちゃのシバタ」を開業し、新日本プロレスの関連商品を販売していました。この店舗は現在は閉店しています。

彼は1999年にレフェリーとしての引退を発表し、その際には息子の勝頼をボディスラムで投げて激励する場面がありました。このエピソードは、プロレス界の多くのファンの心に残っています。

死去

柴田は2010年1月16日に心筋梗塞により66歳で急逝しました。彼の死は多くの人々に衝撃を与え、レスリング界の偉大なる一人が失われた瞬間でした。

家族

彼の息子である柴田勝頼もプロレスラーとして活躍しており、父の背中を追い続けています。柴田勝久は、力士、レスラー、そしてレフェリーとしての功績を次世代へと受け継いでいます。

得意技

柴田の得意技には「メキシカンストレッチ」があり、彼の柔軟さと技術力を象徴しています。彼の多彩なキャリアは、今でも多くの人に語り継がれています。

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