栄光への脱出〜武道館ライブ

栄光への脱出〜武道館ライブ

『栄光への脱出〜武道館ライブ』は、アリスによる1978年10月に発表された4枚目のライブアルバムです。この作品は、同年8月29日と30日に日本武道館で行われたライブを収録しており、アリスにとって2度目の2枚組ライブ盤となりました。

当時、バンドの中心メンバーである谷村新司は、過度の疲労のため休養を取っていたものの、ライブではその元気な姿をファンに披露しました。その結果、本アルバムはオリコンチャートで7週連続1位を記録し、ライブ盤としては金字塔ともされる作品となりました。また、同年の第21回日本レコード大賞ではベストアルバム賞を受賞するなど、評価を受けました。1993年にCD化され、その後も1998年、2002年、2006年（紙ジャケット仕様）、2013年（SHM-CD仕様）と、再リリースが行われています。

このアルバムは、CDで2枚に分かれており、各ディスクには以下の曲が収められています。まず、DISC 1にはSIDE 1とSIDE 2が、DISC 2にはSIDE 3とSIDE 4が含まれています。

収録曲

SIDE 1

1. Overture：栄光への脱出 (3分47秒)
作曲: アーネスト・ゴールド
2. スナイパー〜つむじ風 (4分13秒)
作詞・作曲: 谷村新司
「スナイパー」は谷村のソロアルバムに収録されている曲のアリスバージョンです。
3. 最後のアンコール (3分18秒)
作詞: 矢沢透／作曲: 堀内孝雄
4. 冬の稲妻 (2分49秒)
作詞: 谷村新司／作曲: 堀内孝雄
5. 誰もいない (4分00秒)
作詞・作曲: 谷村新司
6. 青春時代 (2分45秒)
作詞: なかにし礼／作曲: 都倉俊一

SIDE 2

7. センチメンタル・ブルース (4分05秒)
作詞: 谷村新司／作曲: 矢沢透
8. 走っておいで恋人よ (4分20秒)
作詞・作曲: 谷村新司
9. 今はもうだれも (2分06秒)
作詞・作曲: 佐竹俊郎
10. ジョニーの子守唄 (3分04秒)
作詞: 谷村新司／作曲: 堀内孝雄
11. 涙の誓い (3分02秒)
作詞・作曲: 谷村新司
12. 君のひとみは10000ボルト (3分15秒)
作詞: 谷村新司／作曲: 堀内孝雄

SIDE 3

13. 砂塵の彼方 (5分52秒)
作詞: 谷村新司／作曲: 堀内孝雄
14. 砂の道 (4分47秒)
作詞・作曲: 谷村新司
15. 遠くで汽笛を聞きながら (4分15秒)
作詞: 谷村新司／作曲: 堀内孝雄
16. 帰らざる日々 (5分06秒)
作詞・作曲: 谷村新司

SIDE 4

17. カリフォルニアにあこがれて (4分59秒)
作詞・作曲: 徳永章
18. 冬の嵐 (6分02秒)
作詞・作曲: 谷村新司
19. さらば青春の時 (4分37秒)
作詞・作曲: 谷村新司
20. 10000人の讃歌 -FBC組曲"WE ARE NOT ALONE"より- "WE ARE TOGETHER" (9分59秒)
作詞・作曲: 設楽幸嗣。
最初は控えめな歌声で始まり、徐々に大合唱へと発展し、「WE ARE NOT ALONE」の文字が浮かび上がります。

参加ミュージシャン

本ライブには多くの才能あるミュージシャンが参加しています。ピアノには羽田健太郎、キーボードに篠原信彦、ドラムには渡嘉敷祐一、ベースは杉本和也が担当しています。また、エレキギターには芳野藤丸と安川ひろし、パーカッションには穴井忠臣と松田幸一、トランペットには篠原国利、吉田憲司、武田和三、トロンボーンには平内保夫、三田治美、岡田澄雄、塩村修が参加。サックスのジェイク・コンセプションや、コーラスには伊集加代子、尾形道子、和田夏代子も加わり、さらにストリングスには新音楽協会が参加しています。この豪華なメンバーによる演奏は、ライブの魅力を引き立てています。

この『栄光への脱出〜武道館ライブ』は、日本の音楽シーンにおいて、ライブアルバムの中でも特に記憶に残る作品の一つとして位置付けられています。

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