根尾村

根尾村（ねおむら）

根尾村は、かつて岐阜県本巣郡に存在した村です。2004年（平成16年）に本巣郡内の町村合併により本巣市となりました。

地理

根尾村は岐阜県の西部に位置し、福井県と隣接する山間部にありました。村の大部分は森林で、根尾川沿いのわずかな平地に集落が点在していました。

村の北西には能郷白山がそびえ立っていました。能郷白山の山頂は村域からわずかに外れていましたが、白山を祀る神社や登山口は根尾村の能郷にありました。

南北に細長い村の中央を、根尾川が北から南へと流れています。村役場付近で合流する二つの川は、それぞれ東谷川、西谷川と呼ばれていました。根尾東谷川の上流には上大須ダムがあります。

樽見における年平均気温は12.7度で、1月の平均気温は1.3度、7月の平均気温は24.7度です。山地特有の冷涼な気候であり、年間降水量は3,228.9mmと多く、豪雪地帯でもありました。平成18年の豪雪では最深積雪171cmを記録するなど、しばしば1mを超える大雪が降りました。

また、根尾谷断層が存在することでも知られています。

隣接していた自治体は以下の通りです。

武儀郡板取村（現：関市の一部）
山県郡美山町（現：山県市の一部）
本巣郡本巣町（現：本巣市の一部）
揖斐郡谷汲村・久瀬村・藤橋村（現：揖斐川町の一部）
福井県大野市

歴史

1891年（明治24年）10月28日：濃尾地震が発生。根尾谷断層が形成されました。
1904年（明治37年）4月1日：東根尾村・中根尾村・西根尾村が合併し、根尾村が成立しました。
2004年（平成16年）2月1日：本巣町・真正町・糸貫町と合併し、本巣市となりました。

行政

村章は、根尾村役場新庁舎の完成を機に募集され、「根」の文字を中心に、無限を表すために木偏を左右の翼として力強く表現し、未来への発展を象徴する円形に図案化されたものが採用されました。この村章は1978年6月20日に根尾村役場にて開催された村章審査会で決定されました。

経済

農業と林業が主要な産業でした。特に山芋やナメコなどが生産されていました。

1989年（平成元年）に樽見鉄道が全線開通してからは、観光業が発展しました。樹齢1500年以上とされる淡墨桜は、春には多くの観光客が訪れる名所となっています。

交通

鉄道

樽見鉄道樽見線が村内を走っていました。

樽見駅 - 水鳥駅 - 高尾駅 - 日当駅

道路

古くは美濃国から温見峠を経て越前国に通じる街道が通っていました。近代以降は国道157号が温見峠を越え、岐阜県と福井県を結ぶ主要な道路となりました。

高速道路：村内には高速道路はありませんでした。
一般国道：
国道157号：南北に通り、北は福井県大野市、南は岐阜県本巣町に接続していました。
国道418号：根尾村から東へ向かい、尾並坂峠を越えて美山町に接続していました。
主要地方道：村内には主要地方道はありませんでした。
一般県道：
岐阜県道255号根尾谷汲大野線
岐阜県道270号藤橋根尾線

教育

根尾村立根尾中学校
根尾村立根尾小学校

2004年以前に廃校となった小中学校も多数存在します。

名所・旧跡・観光スポット

根尾東谷断層：国の特別天然記念物
地震断層観察館・体験館
根尾東谷の菊花石：国の特別天然記念物
淡墨公園の淡墨桜：国の天然記念物
能郷の能・狂言：国の重要無形民俗文化財
うすずみ温泉
中部電力奥美濃水力発電所・上大須ダム
西光寺浄土真宗本願寺派水鳥山臥龍院
根尾盆踊り

出身著名人

* 蜂矢敏行 - 元大相撲力士

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