根本山

根本山は、栃木県佐野市飛駒町と群馬県桐生市梅田町、みどり市東町沢入に位置する標高1,199mの山です。この山は、栃木百名山とぐんま百名山に数えられており、両県を代表する山の一つとして知られています。桐生市梅田町の最高峰であり、桐生川の源流をなす場所でもあります。

根本山の中腹には根本山神社があり、かつて山岳信仰の対象として多くの庶民の信仰を集めました。江戸時代には、山への参詣が盛んに行われ、近隣の地域には参詣者のための道標が設置され、その一部は現在も残っています。

山の周辺には、南西に三境山、北東に十二山、南東に熊鷹山といった山々が連なっています。桐生市側からの登山道は、群馬県道337号上藤生大洲線の北端、根本沢にかかる不死熊橋付近に位置しています。

根本山神講について

根本山神講は、天正元年（1573年）に由良氏との戦いに敗れた桐生氏の残党によって創設されたと伝えられています。根本山を神体とし、本地仏として薬師如来を、また大山祇命と大山咋命の山神を祀っています。この講では、根本山の山気に触れることで山霊を鎮め、神通力を得て心身の苦難を払うことができるという民間信仰に基づいていました。江戸時代には、参詣案内書が発行され、関東から東北地方にかけて広く信仰を集めるほどに発展しました。

根本山は、その自然の美しさだけでなく、歴史的な背景や信仰の対象としての側面も持ち合わせており、多くの人々にとって特別な場所となっています。

ギャラリー

(ギャラリーに関する情報は提供されていません。)

脚注

(脚注に関する情報は提供されていません。)

参考文献

『ふるさと桐生のあゆみ』桐生市教育委員会、1998年（平成10年）

関連項目

神体山

もう一度検索