桂川駅 (京都府)

桂川駅：京都の西端に位置する、発展を続ける駅

概要

2008年10月18日に開業した桂川駅は、京都府京都市南区久世高田町に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）東海道本線の駅です。駅番号はJR-A33で、「JR京都線」の愛称区間にも含まれています。筑豊本線や篠栗線にも同名の駅があるため、当駅発着の乗車券には、特定都区市内制度適用を除き「(東)桂川」と表記されています。

西京区との境界付近にありながら、西京区内にはJR京都線が通っているものの駅がないため、西京区民も利用しています。京都市内の東海道本線（JR京都線）最西端の駅であり、特定都区市内制度の「京都市内」に含まれるため、開業後は向日町方面への乗車券の精算運賃が安くなったケースもあります。

当初の仮駅名は「JR桂駅」でしたが、地域に親しまれる桂川にちなんで「桂川駅」に、副駅名として所在地の「久世」が加えられました。なお、阪急京都本線の桂駅とは離れており、洛西口駅の方が近接しています。連絡運輸はありませんが、振替輸送時には徒歩での連絡案内が提供されます。

歴史

駅設置計画は当初、2005年度冬の開業を目指していました。しかし、周辺の都市再開発事業の遅れや、地下を通る都市計画道路久世北茶屋線の拡張工事の影響で、開業が度々延期されました。

年表

2006年6月17日：久世北茶屋線の函体構築完了を受け、駅舎建設開始（仮駅名：JR桂駅）。
2008年6月23日：正式駅名を「桂川駅」に、開業日を10月18日に決定。
2008年10月18日：東海道本線（JR京都線）西大路駅～向日町駅間に新設開業。
2010年3月：駅西側の再開発地域「京都桂川つむぎの街」の土地区画整理事業完了。
2014年10月17日：イオンモール京都桂川開業（駅コンコースとペデストリアンデッキで直結）。
2015年3月12日：接近メロディ導入。
2018年3月17日：駅ナンバリング導入。

駅構造

地上駅で、1面2線の島式ホームを持ち、12両編成に対応しています。橋上駅舎、東西自由通路、エレベーター、エスカレーター、多目的トイレも整備されています。総工費は約19億円でした。外側線を走る列車は停車しない設計となっており、内側線にのみホームが設置されています。

駅舎のデザインは、屋根の滑らかな斜面で地域の発展、カーブを描いたガラス張りの壁面のある階段で桂川の流れを表現しています。西口が事実上の表口で、バスターミナルも設置されています。駅舎近くには開業前から高圧鉄塔が建っています。東口側には貨物線の築堤があり、一部が高架橋に改築され、通路が整備されています。駅舎は高架橋の奥に位置し、駅名は高架橋に掲げられています。

直営駅ですが、駅長は配置されておらず、高槻駅が管理しています。ICOCAなどのICカードが利用可能です。

ダイヤ

日中は普通列車が1時間に4本停車します（大阪方面行きは高槻駅から快速）。朝夕は本数が増加します。朝ラッシュ時（平日8時前、土休日7時前）は7両編成の普通電車のみが停車します。

利用状況

2022年度の乗車人員は14,271人でした。開業前の予想乗車人員は1日4,200人でした。

駅周辺

駅南西には、かつてキリンビール京都工場があった跡地で都市再開発事業が進められました。2005年5月から工場解体、更地化を経て、2008年から区画整理工事が行われ、2014年10月17日にイオンモール京都桂川が開業しました。

イオンモール開業に伴い、バス路線も拡充されました。京都市営バス、ヤサカバス、京阪京都交通、阪急バス（2020年12月31日廃止）などが乗り入れています。駅前には駅前広場と東西の駐輪場が整備されています。

主要施設

陸上自衛隊桂駐屯地
オムロンヘルスケア本社研究所
京都銀行金融大学校桂川キャンパス
洛南高等学校附属小学校
綾戸国中神社
* 阪急京都線洛西口駅（約600m）

バス路線

「JR桂川駅前」停留所から、京都市営バス、京阪京都交通、ヤサカバスが発着しています。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）
JR京都線（東海道本線）
西大路駅 - 桂川駅 - 向日町駅

もう一度検索