西大路駅

西大路駅：京都の玄関口を支える歴史ある駅

概要

西大路駅は、京都府京都市南区唐橋西平垣町に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）東海道本線（JR京都線）の駅です。駅番号はJR-A32。

1938年（昭和13年）、梅小路駅（現在の京都貨物駅）と向日町駅間に新設され、旅客扱いのみの駅として開業しました。これは、京都市電西大路線の西大路九条駅から延伸開業に合わせたものでした。その後、駅舎の改築や、日中時間帯の快速列車停車に対応したホーム増設、ICOCA対応など、時代に合わせて様々な改良が加えられてきました。2022年には北側駅舎とエレベーターが完成し、バリアフリー化も進んでいます。

現在では、島式ホーム2面4線の地上駅で、12両編成に対応しています。ただし、乗降客は内側の2線のみを使用します。特徴的なのは、駅舎および1番のりばの上空を東海道新幹線が通過することです。また、当駅は絶対信号機がなく、停留所として分類されています。京都市内にあるため、JRの特定都区市内制度にも含まれています。

歴史

1938年（昭和13年）9月16日：東海道本線梅小路駅～向日町駅間に開業（旅客扱いのみ）。
1964年（昭和39年）：駅舎改築。
1978年（昭和53年）10月1日：京都市電西大路線廃止。
1985年（昭和60年）3月14日：快速列車停車対応でホーム増設。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化によりJR西日本に。
1988年（昭和63年）3月13日：「JR京都線」愛称を使用開始。
1997年（平成9年）6月21日：自動改札機設置。
2002年（平成14年）7月29日：JR京都・神戸線運行管理システム導入。
2003年（平成15年）11月1日：ICOCA利用開始。
2007年（平成19年）3月18日：駅自動放送更新。
2015年（平成27年）3月12日：接近メロディ導入。
2018年（平成30年）3月17日：駅ナンバリング導入。
* 2022年（令和4年）3月19日：みどりの窓口営業終了、3月20日：北側駅舎・エレベーター供用開始、みどりの券売機プラス稼働開始。

駅構造と設備

西大路駅は、盛土上の島式ホーム2面4線の地上駅です。バリアフリー対応としてエレベーターが設置されていますが、南口側には設置されていません。高槻駅の被管理駅であるため、駅長は配置されていません。ICOCAをはじめとするICカードが利用可能です。

ダイヤ

日中は普通列車が1時間に4本停車します（大阪方面行きは高槻駅から快速）。朝夕は本数が増えます。朝ラッシュ時は7両編成の普通電車のみの停車となります。

駅周辺

駅は西大路通のやや西側に位置し、西高瀬川が西側に流れています。周辺には、ボークス、日本新薬、ジーエス・ユアサコーポレーション、堀場製作所などの企業本社や、ワコール本社、京都市立洛陽工業高等学校、京都市立塔南高等学校、京都御所ノ内郵便局などがあります。また、徒歩15分の距離に京都鉄道博物館があります。

バス路線

西大路通沿いの「西大路駅前」停留所（駅徒歩2分）から、京都市バスが発着します。駅直下の立体交差が掘割構造であるため、駅構内にバス停を設置することができないのが理由です。13号系統、特13号系統、臨13号系統、43号系統、202号系統、快速202号系統、208号系統など、多くの路線が利用可能です。

隣の駅

※京都駅と西大路駅の間には京都貨物駅がありますが、旅客列車の乗降はできません。

まとめ

西大路駅は、歴史と現代の機能性を兼ね備えた、京都の重要な交通拠点です。周辺の企業や学校、観光地へのアクセスも良く、多くの利用客で賑わっています。将来も、地域の交通インフラとして重要な役割を担っていくでしょう。

もう一度検索