桑島孝春

桑島孝春：南関東公営[[競馬]]史に輝く名騎手

1955年1月31日、北海道浦河町に生まれた桑島孝春氏は、南関東公営[[競馬]]・船橋競馬場で長く活躍した伝説的な騎手です。2010年に引退するまで、類まれな騎乗技術と類いまれな勝負勘で、数々の栄光を掴みました。現在は地方[[競馬全国協会]]参与として、後進の育成にも尽力しています。

華麗なる騎手人生

1971年10月、船橋競馬場でデビューを果たした桑島氏は、すぐに頭角を現し、1970年代後半から1980年代前半にかけては、佐々木竹見氏に代わり、南関東公営[[競馬]]のリーディングジョッキーの座に君臨しました。南関東クラシック全競走（ジャパンダートダービーを除く）を制覇するなど、数々のタイトルを獲得しています。

その騎乗スタイルは、自厩舎の馬を優先するなど、独特のこだわりがありました。特に、高松弘之調教師、そして後任の石井勝男厩舎の馬には、ほぼ全て騎乗していたと言われています。勝負服は、青地に白星散らし、白袖という、当時、多くのファンに親しまれたデザインでした。

40,201回もの騎乗を重ね、地方競馬騎手として歴代最多騎乗回数を記録。通算勝利数は4713勝（2010年当時）で歴代4位という輝かしい実績を残しました。重賞競走では86勝を挙げ、数多くのビッグレースを制覇しました。惜しくも南関東公営[[競馬]]最大のレースである東京大賞典は未勝利に終わりましたが、それでもその功績は、地方競馬史に燦然と輝くものと言えるでしょう。

引退と第二の人生

2010年5月7日、5月末での引退を発表。5月28日、浦和[[競馬場]]での騎乗を最後に、長きにわたる騎手生活に幕を閉じました。6月9日には、船橋競馬場で盛大な引退式が催され、多くの関係者、ファンに見送られました。

引退後も、地方競馬への貢献は続きます。2010年8月1日からは地方[[競馬全国協会]]参与として、地方[[競馬教養センター]]で騎手候補生への技術指導に携わり、後進の育成に力を注いでいます。2014年には、船橋競馬場で「桑島孝春記念」競走が開催され、自身も表彰式プレゼンターを務めました。

数々の受賞歴と名馬たち

桑島氏の卓越した騎乗技術と人柄は、多くの賞賛を集めました。NARグランプリ特別賞（'92）、NARグランプリベストフェアプレイ賞（'99）、日本プロスポーツ大賞功労賞など、数々の賞を受賞しています。

また、桑島氏は、数々の名馬にも騎乗しました。ロツキータイガー、チヤンピオンスター、ダーリンググラスなど、その名を挙げれば枚挙に暇がありません。これらの名馬たちとの数々の名勝負は、競馬ファンの記憶に深く刻まれています。特に、ロツキータイガーとのコンビは、帝王賞、東京王冠賞、ダイオライト記念など、多くの重賞競走を制覇し、伝説的なものとなりました。ジャパンカップでは2着という好成績を残すなど、中央競馬の舞台でも活躍を見せつけました。

桑島孝春氏の功績は、単なる勝利の数だけにはとどまりません。その卓越した技術、フェアプレー精神、そして後進育成への貢献は、日本の地方競馬界に大きな足跡を残しました。その功績は、これからも長く語り継がれていくことでしょう。

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