桜島号

高速バス「桜島号」について

「桜島号」は、福岡県福岡市と鹿児島県鹿児島市を九州自動車道経由で結ぶ、昼行高速バス路線です。かつては夜行便も運行されていましたが、現在は昼行便のみとなっています。全席指定制で、乗車には事前の予約が必要です。

運行会社

以下の5社が共同で運行しています。

西日本鉄道（西鉄）：福岡高速自動車営業所
南国交通：鹿児島営業所
鹿児島交通：鹿児島営業所
鹿児島交通観光バス：鹿児島営業所
JR九州バス：鹿児島支店

2021年4月1日以降、13往復の運行体制となり、福岡発午前・鹿児島発午後の6往復を西鉄が担当、鹿児島発午前・福岡発午後の7往復を南国・鹿交・鹿観の3社が2往復、JRが1往復担当しています。

かつては西鉄担当便の一部が西鉄高速バスに委託されていましたが、2019年4月1日に西鉄高速バスが西鉄に吸収合併されたため、現在は西鉄が運行しています。また、かつては林田産業交通（後のいわさきバスネットワーク）も一部便を担当していましたが、鹿児島交通に吸収合併されています。

歴史

1990年3月22日：西日本鉄道、南国交通、林田産業交通、鹿児島交通の4社共同で運行開始。当初は昼行6往復、夜行1往復でした。
1990年12月20日：九州旅客鉄道（JR九州バス）が参入し、5社共同運行となります。
1991年3月20日：昼行便が大幅に増発され、1時間に1本の間隔で15往復運行となります。
2002年12月1日：福岡～鹿児島間の往復乗車券と回数券が値下げされます。
2004年2月13日：停車地に帖佐が追加され、夜行便も鹿児島空港南に停車するようになります。
2004年4月1日：鹿児島交通の運用分が南九州バスネットワークに移管されます。
2006年9月1日：南九州バスネットワーク解散に伴い、運用分が林田バスに移管され、4社共同運行に戻ります。
2007年3月21日：すべての昼行便が久留米ICと帖佐に停車するようになり、高速基山と下伊敷が停車地に加わります。経路も一部変更され、鹿児島ICが鹿児島北ICへ変更されます。
2007年4月頃：鹿児島交通観光バスが参入し、5社共同運行となります。
2008年2月1日：林田バスの清算により、同社運行便がいわさきバスネットワークに変更されます。
2008年10月20日：夜行便の停車バス停が久留米バスセンターから久留米インターチェンジに変更されます。
2009年2月1日：いづろ高速バスセンター廃止に伴い、鹿児島市内の始終着バス停が鹿児島本港（高速船ターミナル）に変更されます。
2009年6月1日：鹿児島中央駅前の乗降車バス停が変更されます。
2009年10月頃：夜行便の西日本鉄道運用分が西鉄高速バスに移管されます。
2010年7月1日：夜行便の停車バス停にキャナルシティ博多が追加されます。
2010年7月21日：昼行便の一部座席が半額になる「席割」が実施されます。
2011年3月12日：九州新幹線の全線開通に伴い、割引切符が発売されます。
2012年2月29日：「席割」が通年発売となり、夜行便・臨時便を除く全便が対象になります。
2012年4月23日：南国交通鹿児島中央駅前バスセンターが開業し、鹿児島中央駅前の乗降場所が変更。八女インターチェンジにも停車開始。
2013年4月1日：昼行便の西日本鉄道担当便が西鉄高速バスに移管されます。
2013年7月1日：Web予約先が変更され、「席割」が廃止、代わりにWeb予約割引が導入されます。
2014年6月10日：西鉄担当便が博多自動車営業所へ移管されます。
2014年12月18日：昼行便の休憩場所が変更され、所要時間が延びます。また、夜行便のみ停車していた「キャナルシティ博多」での乗降扱いが廃止。
2016年3月30日：いわさきバスネットワーク清算に伴い、同社運行分が鹿児島交通に変更されます。
2016年3月31日：西鉄高速バス運行分でのDVD放映サービスが終了します。
2016年4月22日：熊本地震の影響で運休していた夜行便のみ運行再開されます。
2016年4月27日：運休していた昼行便の一部が運行再開されます。
2016年5月1日：昼行便の便数が地震前の28往復に戻ります。
2016年6月13日：ダイヤ改正により、昼行便の一部が鹿児島空港に乗り入れ開始、ノンストップ便の運行開始、鹿児島市内の一部経路変更、運行本数が変更、夜行便の鹿児島側運行会社がJR九州バスに変更されます。
2017年4月20日：西鉄高速バス担当の昼行便の一部が4列シート車で運行されます。
2017年8月19日：南国交通担当便の一部が4列シート車で運行されます。
2017年12月1日：運賃体系がカレンダー制に変更、各種割引が廃止、新たに「WEB早割1」が導入されます。
2019年4月1日：西鉄高速バスが西鉄に吸収合併され、西鉄担当分は全便西鉄本体が継承されます。西鉄担当便が全て4列シート車での運行になります。
2020年4月18日：新型コロナウイルスの影響で夜行便が運休、昼行便も減便されます。
2020年6月1日：夜行便が廃止されます。
2021年4月1日：ダイヤ改正によりノンストップ便が減便、全体の運行本数が減少します。
2022年7月1日：運賃体系がダイナミックプライシング型に移行します。「WEB早割1」が廃止。
2023年10月1日：ダイヤ改正。天神高速バスターミナル始発・終着に変更。西鉄担当が福岡高速自動車営業所となる。

運行経路・停車停留所

速達便（ノンストップ便）

西鉄天神高速バスターミナル
博多バスターミナル
高速基山
鹿児島空港南
鹿児島中央駅前
天文館
鹿児島本港

多停車便（各停便）

西鉄天神高速バスターミナル
博多バスターミナル
筑紫野
高速基山
久留米IC
八女IC
鹿児島空港南
[鹿児島空港]
帖佐
高速伊敷
鹿児島中央駅前
天文館
鹿児島本港

途中、えびのPAと北熊本SAで休憩があります。

かつての夜行便

基本的に各停便と同じ経路でしたが、以下のような違いがありました。

西鉄天神高速バスターミナル始発・終着で、博多バスターミナル経由
博多バスターミナル～筑紫野間は一般道経由
八女ICは通過
西鉄久留米にも停車していた時期があった
乗客開放休憩はなかった

所要時間

博多バスターミナル～鹿児島本港高速船ターミナル間
昼行便：最速4時間42分
夜行便：6時間35分（廃止）

車両および車内設備

ハイデッカーまたはスーパーハイデッカー
座席：4列シート、2+1列シート、独立3列シートが混在
化粧室
Wi-Fi（順次導入中）
毛布
* コンセント（西鉄便全便とJR九州の一部便のみ）

かつては公衆電話、おしぼり、飲み物のサービスがありましたが、現在は廃止されています。また、ビデオ（DVD映画）・ラジオ放送・マルチステレオ（音楽サービス）も廃止している会社が多いです。

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