南九州バスネットワーク

南九州バスネットワークとは

南九州バスネットワークは、鹿児島県にかつて存在したバス事業者です。2004年4月1日に、いわさきコーポレーションの会社再編に伴い、高速バス・貸切バス部門と鹿児島空港へのリムジンバス部門が分社化して発足しました。本社は鹿児島市山下町にありました。

しかし、設立からわずか2年後の2006年8月には解散し、その事業は他のバス会社に引き継がれることになりました。短期間での解散となりましたが、南九州の交通網において一定の役割を担った事業者と言えるでしょう。

事業の変遷

南九州バスネットワークは、主に都市間高速バスと鹿児島空港リムジンバスを運行していました。解散後、これらの路線は以下のように引き継がれました。

都市間高速バス: 林田バス（現・いわさきバスネットワーク）が運行を引き継ぎました。
空港リムジンバス: 同じく林田バスが運行を引き継ぎました。
貸切バス・スクールバス: 鹿児島交通と鹿児島交通観光バスが引き継ぎました。

運行路線

南九州バスネットワークが運行していた主な路線は以下の通りです。

高速バス

トロピカルライナー
鹿児島～大分線：大分バスと共同運行していました。2006年7月31日に撤退。
鹿児島～大阪線：近鉄バスと共同運行していました。2006年8月31日に撤退。
鹿児島・熊本～神戸・尼崎線：九州産交バスと共同運行していました。2006年8月31日に撤退。路線自体は2010年11月30日に休止。
桜島号
鹿児島～福岡線：南国交通、林田バス（現・いわさきバスネットワーク）、西日本鉄道（現・西鉄高速バス）、JR九州バスと共同運行していました。同社分の運用は2006年9月1日から林田バスが担当していましたが、後に鹿児島交通観光バスが担当しました。

鹿児島空港リムジンバス

鹿児島交通と林田産業交通（現・いわさきバスネットワーク）が共同で設立した、空港アクセス専門のバス事業者でした。南国交通と共同運行していました。同社分の運用は2006年9月1日から林田バスが運行していました。

鹿児島空港～薩摩吉田IC～吉野～金生町～天文館～鹿児島中央駅～鴨池港
鹿児島空港～鹿児島北IC～伊敷～金生町～天文館～鹿児島中央駅～鴨池港
鹿児島空港～鹿児島IC～鹿児島中央駅～天文館
鹿児島空港～皇徳寺ニュータウン～谷山電停前

関連会社

南九州バスネットワークは、いわさきグループに属していました。主な関連会社は以下の通りです。

バス事業者
鹿児島交通
鹿児島交通観光バス
大隅交通ネットワーク
三州自動車
林田バス（現：いわさきバスネットワーク）
種子島・屋久島交通
奄美交通
船舶事業者
* 鹿児島商船

まとめ

南九州バスネットワークは、短期間の活動でしたが、鹿児島県のバス交通において重要な役割を果たしました。特に高速バスや空港リムジンバスは、地域間の移動を支える上で欠かせない存在でした。同社の解散は、バス業界の再編の一例として、その歴史を振り返る上で興味深い事例と言えるでしょう。

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