桜島桟橋通停留場

桜島桟橋通停留場（さくらじまさんばしどおりていりゅうじょう）は、鹿児島県鹿児島市小川町に位置する鹿児島市電の停留場です。1系統と2系統が乗り入れており、桜島への玄関口である桜島フェリーターミナル（鹿児島港）へのアクセスに便利な駅として知られています。

歴史

桜島桟橋通停留場は、その歴史の中で何度か名称や所属が変わっています。

1914年（大正3年）12月20日：鹿児島電気軌道により「滑川停留場」として開業。
1928年（昭和3年）7月1日：鹿児島市電気局へ移管。
1933年（昭和8年）1月26日：鹿児島市交通課へ移管。
1943年（昭和18年）5月5日：一旦廃止。
1962年（昭和37年）12月1日：鹿児島市交通局の停留場として再設置。
1967年（昭和42年）1月1日：「桜島桟橋通停留場」に改称。

構造

この停留場は、2面2線の相対式ホームを持つ地上駅です。ホームはそれぞれ独立しており、電車が通過中でなければ自由に行き来できます。安全対策として、両ホームには電車接近表示機とアナウンスが設置されています。バリアフリーにも配慮されており、車椅子での利用も可能ですが、電動車椅子はホーム幅の関係で使用できません。無人駅であり、乗車券の販売は行われていません。

2020年2月1日から翌年3月26日までの期間、鹿児島駅前停留場の改築工事に伴い、当停留所が始発・終着駅として機能しました。その際、停留所の先に位置する鹿児島駅前公園付近のポイントから、公園敷地内の鹿児島駅方面終端付近まで引上げ線が設けられ、折り返し運転を行う車両の待機場所として活用されました。

のりば

桜島桟橋通停留場からは、以下の方面へ向かうことができます。

1系統：天文館、郡元、谷山方面/鹿児島駅前方面
2系統：天文館、鹿児島中央駅、神田（交通局前）、郡元方面/鹿児島駅前方面

利用状況

桜島桟橋通停留場は、桜島への観光客や地元住民の足として利用されています。具体的な乗降客数に関する公式なデータは公開されていません。

周辺情報

停留場の周辺には、以下の観光スポットや施設があります。

鹿児島湾：美しい景色が広がる。
桜島桟橋（鹿児島港）：桜島フェリーの発着場所。
南洲神社：西郷隆盛を祀る神社。
西郷南洲顕彰館：西郷隆盛に関する資料を展示。
鹿児島銀行上町支店
鹿児島小川郵便局
JR九州バス「桜島桟橋」停留所

周辺のバス路線も充実しており、鹿児島交通、鹿児島市営バス、南国交通、JR九州バスが水族館口バス停または鹿児島駅前バス停から発着しています。

隣の停留場

鹿児島市電1系統・2系統において、桜島桟橋通停留場の隣の停留場は以下の通りです。

鹿児島駅前停留場 - 桜島桟橋通停留場 - 水族館口停留場

かつては、当停留場と鹿児島駅前停留場の間に和泉屋町停留場が存在していました。

桜島へのアクセス拠点として、また鹿児島市内の移動手段として、桜島桟橋通停留場は重要な役割を果たしています。

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