梶岡定道

梶岡 定道の生涯

梶岡 定道（かじおか さだみち、1891年5月18日 - 1944年9月12日）は、日本の海軍軍人で、最終的には海軍中将の階級を持つ著名な軍人です。彼は愛媛県に生まれ、家族は弟の梶岡為三郎と共に軍との関係を持ちながら成長しました。

1911年7月、梶岡は海軍兵学校を卒業し、海軍少尉に任官しました。以降の彼のキャリアはまさに海軍一色でありました。彼は1918年4月から海軍大学校で様々な専門分野、特に航海科について学びました。この学びは彼の後の任務において非常に重要な役割を果たしました。

その後、梶岡は「満州」を始めとする艦艇での航海長を歴任し、ウエーク島攻略作戦にも参加します。彼のキャリアには「青島」、「知床」、「春日」、「木曾」、「筑摩」などの艦艇での重要なポジションが含まれ、これらの艦での経験は彼の指揮能力を高めました。特に「春日」では教官を務め、海軍航海学校でも教鞭をとるなど、後進の育成にも力を注ぎました。

1934年に海軍大佐に昇進し、彼の出世街道は続きました。その後、給油艦「鳴戸」、「長良」、「春日」、「木曾」の艦長や横須賀港務部長などの職に就いています。これらの役職を経て、1940年には海軍少将に進級し、さらには佐世保防備戦隊や横須賀防備戦隊の司令官としても活躍しました。

太平洋戦争が勃発すると、彼は第6水雷戦隊の司令官として迎えることとなり、ウェーク島攻略作戦において重要な役割を果たしました。戦局が厳しさを増す中でも、横須賀鎮守府出仕や第18戦隊司令官、羅津方面特別根拠地隊司令官としての任務を遂行しました。1943年10月には予備役となるものの、1944年1月に再召集されました。

同年4月には第6護衛船団の司令官に就任し、竹一船団やヒ71船団の指揮を執り、海上戦に従事しました。残念ながら1944年9月、彼はヒ72船団の指揮中に海防艦「平戸」が敵艦により撃沈され、戦死を遂げました。彼の死後、海軍中将に進級され、その功績は後世に受け継がれています。

彼の生涯は、厳しい戦況の中でも常に海軍の発展に貢献し、さらに後輩の指導に尽力したものであり、梶岡定道の存在は海軍日本の歴史において特筆すべきものとされています。彼の功績は後々まで語り継がれ、海軍関係者のみならず、多くの人々に影響を与えました。

参考文献

• - 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
• - 外山操編『陸海軍将官人事総覧 海軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
• - 福川秀樹『日本海軍将官辞典』芙蓉書房出版、2000年。

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