樋口和貞

樋口和貞について

樋口和貞（ひぐち かずさだ）は、1988年10月24日生まれの日本のプロレスラーで、元大相撲力士です。彼は現在、DDTプロレスリングに所属しており、故郷は北海道の紋別市です。血液型はA型です。

経歴とキャリア

樋口は、北海道紋別北高等学校で柔道部の主将を務めていました。高校時代は全道大会で個人と団体の両方で3位入賞を果たし、これをきっかけに元横綱・北勝海である八角にスカウトされ、角界入りを果たしました。しかし、報道によると、彼は当初からプロレスラーになるための下積みとして大相撲に入門したとも言われています。

大相撲時代

2007年に八角部屋の力士として初土俵を踏み、2009年には漫画キャラクターにちなんで四股名を「北道山 和貞」に改名しました。2014年1月場所を全休場した後、彼は力士を引退し、その後DDTの練習生となりました。

DDTプロレスリングへの移行

DDTが新たに立ち上げたプロジェクト「DDT NEW ATTITUDE」（通称DNA）の旗揚げメンバーとしてデビューすることになり、2014年11月の北沢タウンホールでの旗揚げ戦で梅田公太との対戦で勝利します。さらに、メインイベントのタッグマッチでも先輩の勝俣瞬馬に勝つことに成功しました。

2015年には、大阪大会で中津良太とシングルマッチを行い、10分ドローとなりながらも注目の試合となりました。続くリマッチでは、再度中津を破り、さらにタイトル挑戦も果たすなど、活躍が続きます。しかし、同年5月にはKO-D無差別級王座に挑戦するも敗北を喫しました。

タイトル獲得と躍進

樋口は2016年に行われたDNAのシングルマッチリーグ戦で準優勝を果たし、優勝者から与えられる副賞のニューヨークへの片道航空券を受け取ります。2017年にはDNAの後楽園ホール大会で大きな試合を勝ち取り、DDT所属となりました。

2019年には、病気により数試合欠場しましたが、トレーニングを重ねることで肉体改造に成功し、復帰後にまた強力なレスラーとしての地位を取り戻します。2020年にはKO-Dタッグ王座を獲得し、記録的な勝利に恵まれました。

2022年にはKING OF DDTトーナメントで優勝し、KO-D無差別級王座を初めて獲得します。この成功は彼のレスラーとしての新たな地平線を切り開きました。

得意技と技術

樋口のスタイルは、柔道バックグラウンドを活かした強力な技術に特徴があります。得意技には、「轟天」と名付けられたオリジナル技があります。これはカナディアン・バックブリーカーの体勢から相手を叩きつけるもので、彼の印象的なフィニッシュ・ホールドとして知られています。これを始め様々なプロレス技を駆使し、その優れたスタミナと筋力を使用して戦います。

人物・エピソード

樋口は、力士時代の戦績は140勝128敗と良好で、最高位は幕下45枚目です。彼は先輩レスラーを兄弟子と呼ぶなど、プロレスの世界で不動の地位を築いています。

入場曲には「ゴジラvsメカゴジラ」のテーマが使用されるなど、彼のリング上での存在感は強く、ファンに愛されるレスラーとして君臨しています。

樋口和貞の道のりは、プロレス界において数々の挑戦と成功を重ねてきた証であり、今もなおそのキャリアを広げていく努力を続けています。

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