横向温泉

横向温泉

横向温泉は、福島県耶麻郡猪苗代町若宮にある温泉地です。その歴史は古く、福島県で最初に湯治が始まった温泉として知られています。

温泉の特徴

横向温泉には、「上の湯」、「中の湯」、「下の湯」の3つの源泉があります。

上の湯: 「森の旅亭 マウント磐梯」が経営しており、多くの浴槽を備え、観光客向けの宿泊施設として賑わっています。
中の湯: 同じく「森の旅亭 マウント磐梯」が運営し、湯治部として利用されています。
下の湯: 「滝の屋」が経営しており、温泉評論家の郡司勇氏が「足元湧出自噴温泉」と名付けた、源泉かけ流し、加温なしの温泉を提供しています。近年では、宿泊客に配慮しながら日帰り入浴も受け入れています。

泉質

[泉質]]は単純温泉です。周辺の温泉が硫黄泉で酸性の泉質が多いのに対し、横向温泉はpH6.2の中性です。陽イオン145.9mg、陰イオン384.8mg、特に炭酸水素イオン376.1mg、[[鉄]イオン1.3mgが多く含まれており、湯の花が見られます。溶存物質総量は760.9mgです。

歴史

横向温泉には、次のような言い伝えがあります。源義家が奥州征伐の際、弓で目を射られた白蛇が、岩の割れ目から湧き出る湯で傷を癒しているのを発見したのが始まりであるとされています。

また、1661年（寛文元年）には横向温泉が発見されたという古文書も残っています。沼尻鉱山と日本硫黄観光鉄道（後の磐梯急行電鉄）が開通したことで、鉱山労働者や湯治客で賑わいました。

アクセス

公共交通機関: JR磐越西線猪苗代駅からタクシーで約30分
自動車: 土湯バイパス経由、福島県道30号本宮土湯温泉線分岐付近

周辺情報

横向温泉一帯は磐梯朝日国立公園に指定されており、豊かな自然に囲まれています。箕輪山や安達太良山への登山コースの拠点としても利用されています。

周辺には、以下の観光スポットがあります。

横向温泉スキー場（休業中）
箕輪スキー場
磐梯吾妻スカイライン
鷲倉温泉・赤湯温泉・野地温泉・新野地温泉
中ノ沢温泉
* 沼尻温泉

横向温泉は、豊かな自然と歴史に彩られた、心身を癒すことができる温泉地です。

もう一度検索