横尾駅

横尾駅について

横尾駅（よこおえき）は、広島県福山市横尾町一丁目に立地しているJR西日本の福塩線の駅です。この駅は、地域の交通の要所として重要な役割を果たしています。

歴史

横尾駅は1914年に両備軽便鉄道の一駅として開業しました。当初の路線は南へ進み国道313号線と交差して福山市内へ入る形になっており、その名残が現在も駅から南に約300メートルの地点に残されています。しかし、この路線は狭軌化に対応できず、1935年に一旦廃止され、福山駅へ至る新しいルートが敷設されました。このことから、今もなお古い路線と新しい路線の接点となっています。

年表

• - 1914年（大正3年）7月21日：両備軽便鉄道の駅として開設。
• - 1926年（大正15年）6月26日：両備鉄道に改称される。
• - 1933年（昭和8年）9月1日：国有化に伴い鉄道省福塩線に編入。
• - 1938年（昭和13年）7月28日：福塩南線に組み込まれ、間もなく全通。
• - 1959年（昭和34年）2月20日：貨物取扱が廃止。
• - 1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化でJR西日本に移行。
• - 2007年（平成19年）：ICOCA対応の自動改札機や自動券売機が導入。
• - 2018年（平成30年）：ダイヤ改正でより便利になり、7月豪雨後も迅速に営業再開。

駅構造

駅は、2面2線の変則型単式ホームを備え、列車の交換が可能です。これまでの駅舎は無人化後に地域の公民館として利用され、その後新駅舎が建設されました。自動券売機やICOCA対応の改札機も設置されています。駅周辺は無人駅として自動券売機が操作可能になっており、利便性が向上しています。

利用状況

「統計ふくやま」によると、近年の乗車人員は増減があるものの、横尾駅は福塩線の中で神辺駅に次いで二番目の利用者数を誇る駅です。長らく利用者が多かったものの、現在は神辺駅に次ぐ位置にあります。

駅周辺の環境

横尾駅周辺には福山千田郵便局や福山東警察署横尾交番、盈進中学高等学校などがあります。また千田バスストップも近くにあり、国道313号にアクセスしやすい利点があります。周囲には福山市立千田小学校や幸千中学校もあり、教育施設が充実しています。

バス路線も発展しており、「横尾駅前」停留所には中国バスや井笠バスカンパニーが通っています。このため、地域住民だけでなく観光客にとっても便利な交通手段となっています。

その他の情報

この駅は、妹尾河童の小説「少年H」にも登場し、主人公の母親の実家が最寄りの駅として描かれています。そのため、地域の文化にも一役買っています。横尾駅は現在も歴史を感じつつ、現代の交通の利便性に適応した魅力的な場所です。

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