横浜山手聖公会

横浜山手聖公会は、神奈川県横浜市中区山手町に位置する日本[[聖公会]]に属する教会です。その歴史は1859年の横浜開港とともに始まり、外国人居留地における信仰の拠り所として重要な役割を果たしてきました。初期の教会は、現在の山下町に設立された横浜クライストチャーチに遡ります。

歴史

1859年、横浜開港に伴い、居留地に住む聖公会信徒のために横浜クライストチャーチ（英語集会）が発足しました。当初は英国領事館で礼拝が行われていましたが、1863年には関内居留地に初代聖堂が完成しました。初代チャプレンにはマイケル・ベイリーが任命され、その後もエドワード・サイル、ガレットといった聖職者が着任しました。ガレットは、会堂を日本人の礼拝のためにも提供しました。

1880年には、エドワード・チャンプニーズ・アーウィンが牧師に就任し、この時期には日本人信徒は自宅集会を行うようになりました。その後、1885年には日本語会衆である「横浜聖安得烈教会」（横浜聖アンデレ教会）が組織されました。1901年には、現在地に2代目の聖堂が完成し、英語集会が移転しました。この聖堂は、ジョサイア・コンドルの設計による煉瓦造りのヴィクトリア様式でした。

しかし、1923年の関東大震災で聖堂は倒壊してしまい、仮設聖堂が建立されました。その後、1931年に現在の礼拝堂が竣工しました。この聖堂は、J・H・モーガンの設計による、大谷石を用いたノルマン様式の美しい建物です。1945年の横浜大空襲で内部を焼失しましたが、1947年に再建され、英語集会に加え日本語集会が成立し、「横浜山手聖公会」と呼ばれるようになりました。

その後、1990年には横浜市認定歴史的建造物に認定され、1993年には聖堂修復が完了しました。2005年には放火と思われる火災で内部を全焼しましたが、同年11月には修復が完了し、現在の姿を取り戻しています。

集会

横浜山手聖公会では、日本語集会と英語集会の二つの集会があります。

日本語集会

日本語集会は第二次世界大戦後に成立したもので、週日は7時、11時、18時に礼拝が行われ、主日（日曜日）は8時、11時（毎月第1主日のみは日英合同礼拝）、18時に礼拝があります。

Yokohama Christ Church（英語集会）

英語集会は、江戸時代末期の禁教令緩和直後に成立した伝統ある教会の一つで、Yokohama Christ Churchと呼ばれています。主日礼拝は9時半（毎月第1主日のみは日英合同礼拝で11時）に行われています。司祭は、英国から横浜港近くのミッション・トゥー・シーフェアラーズ・センターに派遣されているチャプレンが務めています。クリスマス前には「9つの聖書日課と[[クリスマスキャロル]]」が、また不定期に聖歌隊付きの「イーブンソング」が行われます。

所在地と交通

横浜山手聖公会は、横浜市中区山手町235番地に位置しています。

交通手段
JR根岸線「石川町駅」元町口から徒歩20分
横浜高速鉄道みなとみらい線「元町・中華街駅」6番出口（アメリカ山公園口）から徒歩3分
* 元町公園前バス停から徒歩1分

その他

横浜山手聖公会は、その歴史的な背景と美しい建築様式から、横浜の重要な観光スポットの一つとなっています。また、地域のコミュニティ活動においても重要な役割を果たしており、多くの人々に愛されています。

関連施設としては、聖アンデレ教会（横浜）や学校法人聖ミカエル学院があります。また、公式ウェブサイトでは、教会の最新情報や活動内容を確認することができます。 1348文字

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