横浜銀行本店ビル

横浜銀行本店ビルは、神奈川県横浜市西区みなとみらいにそびえ立つ、横浜銀行が所有する高層ビルです。同行の創立70周年記念事業の一環として、1989年の横浜博覧会で使用された駐車場跡地に建設されました。2年7ヶ月の歳月をかけ、1993年7月に竣工、同年9月6日に旧本店から本店営業部と本部を移転し業務を開始しました。

位置と構造

みなとみらい地区の南西、30街区北区画に位置し、みなとみらい大通りと首都高速横羽線に挟まれた場所にあります。南側には日石横浜ビルが隣接しています。建物は28階建ての高層棟と4階建ての低層棟で構成され、特徴的な外観はタイル張りの格子状のデザインにガラス張りの部分が組み込まれています。このデザインは銀行建築としては日本一の高さを誇ります。

周辺との連携

桜木町駅方面や横浜ランドマークタワー、さらに首都高速道路神奈川局の2階デッキを経由して、ぴあアリーナMMまでペデストリアンデッキで結ばれています。これにより、周辺施設へのアクセスが非常に便利になっています。

多目的ホール

低層棟1階には、517席を収容できる多目的ホール「はまぎんホール ヴィアマーレ」が設けられています。ここでは、様々なイベントや催し物が開催され、地域文化の振興にも貢献しています。

旧本店の遺産

旧本店にあった中村順平氏によるロビーの壁画（彫刻）、金庫扉、貸金庫は、歴史的遺産として馬車道駅に移設・保存されました。また、西村好時氏が設計した旧本店別館（第一銀行横浜支店）は横浜市認定歴史的建造物に指定され、曳家工法によりバルコニー部分が移設され、横浜アイランドタワーの低層部となりました。


横浜銀行本店ビルは、その独創的なデザインと周辺施設との連携を通じて、横浜みなとみらい地区のランドマークとして、また地域経済の中核として、重要な役割を担っています。

参考資料

横浜銀行経営企画部広報CSR室 編『写真でみる横浜銀行の歩み 地域とともに141年』横浜銀行、2011年5月。
[横浜銀行]]公式サイト [https://www.boy.co.jp/boy/history/history-90th.html

外部リンク

横浜銀行
公益財団法人はまぎん産業文化振興財団
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