橘家小圓太

橘家 小圓太 (たちばなや こえんた)

橘家小圓太は、落語の名跡として非常に由緒があります。これは、三遊亭圓朝の初名でもあり、落語界における重要な位置を占めています。ここでは、初代から現在に至るまでの橘家小圓太の系譜を見ていきましょう。

初代橘家 小圓太

初代は後の三遊亭圓朝であり、その名は多くの落語ファンに知られています。彼は落語における画期的な役割を果たし、多くの後継者に影響を与えました。

2代目橘家 小圓太

この役を継承した2代目は、後の4代目三遊亭圓生にあたります。彼もまた、落語界での名を馳せる存在となりました。

3代目橘家 小圓太

3代目は後に2代目三遊亭小圓朝と名乗ることになり、さらなる発展を遂げました。

4代目橘家 小圓太

4代目橘家小圓太は、後の5代目橘家圓太郎です。彼は、特に大阪での活動で知られており、音曲を得意とした落語家として知られています。

5代目橘家 小圓太

5代目の橘家小圓太（1877年 - 1961年）は、上方の落語家として著名でした。本名は戸塚 韓一郎であり、尺八の名人一睡軒花堂の甥にあたります。彼は一時期東京でも活動していましたが、主に大阪や京都で名を馳せました。

彼は、素人時代に「桃之助」として知られる存在となり、盲目の音曲師西國坊明學の元で修行を積みました。その後、女流音曲師初代立花家橘之助の一座に加わり、橘弥（橘彌）として名を馳せるようになります。さらに東京に出て、4代目橘家圓蔵の弟子となり、橘家圓弥（圓彌）を名乗ります。圓蔵と共に吉原に赴き、その場所で出会った花魁に未練を抱いていました。

その後、大阪に戻り電気会社に勤務していたものの、再び落語の道に戻り、5代目橘家圓太郎に師事し小圓太を襲名します。彼は高座ではラッパを吹きながら、音曲を披露するスタイルで観客を楽しませました。

得意な演目には「遊散船」や「芸妓草」などがあり、また4代目立川談志による「郭巨の釜掘り」の踊りも得意としました。戦後まで活動を続け、「ご存じ古今東西噺家紳士録」には彼の名作「芸妓草」が収録されています。

6代目橘家 小圓太

6代目は、初代三遊亭圓之助の実子であり、最初は4代目橘家圓喬の弟子として活動していました。彼はその後、名前を変えて橘家小圓太を襲名しました。

時代が進むにつれて、彼は3代目三遊亭圓馬の弟子となり、最終的に朝寝坊志らくと名乗ることになります。彼の人物像は、落語演目「徳ちゃん」に影響を与えています。

結論

橘家小圓太は落語界において、名跡として多くの著名な落語家を輩出してきました。その歴史を振り返ることで、落語の深さと芸人たちの努力を感じることができるでしょう。

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