檜山振興局

檜山振興局について

檜山振興局（ひやましんこうきょく）は、北海道に存在する振興局の一つで、所在地は檜山郡江差町にあります。時折「桧山振興局」と表記されることもありますが、正式には檜山振興局です。この振興局は、後志総合振興局や日高振興局と並んで「振興局所在地が市でない」という特性を持っています。また、日高振興局と共に「管内に市を持たない振興局」のひとつでもあり、地域の特殊性が際立っています。2010年4月1日には、檜山支庁からこの振興局に形を変え、発足しました。

檜山振興局の歴史

檜山振興局の歴史は1897年（明治30年）に遡ります。この年に檜山支庁が設置されたことが、現在の振興局の礎となりました。歴史の中での重要な出来事として、2005年（平成17年）の爾志郡熊石町が他の町と合併したことにより、支庁の所管区域が分断されるという出来事があります。これに続いて、2010年には檜山支庁を檜山振興局へと改組し、新たなスタートを切りました。

所管と役割

檜山振興局は、従来の檜山支庁と同様の所管業務を引き継いでいます。2004年の道内振興局の再編に関する条例では、当初檜山振興局は渡島支庁から改組される道南総合振興局の下部組織として位置付けられる予定でした。しかし、その際に「格下げ」に対する強い反発があったため、2009年に条例が改正され、檜山振興局を含む5つの振興局は自治法上の支庁として引き続き独立した地位を保つこととなりました。この改正により広域での業務所管は、隣接する渡島総合振興局が担当することになっています。

地理的特徴と人口

檜山振興局は北海道内の振興局の中で、最も少ない人口を持つ地域であることが2013年には確認されています。この地域は、過去に江差線や瀬棚線という鉄道が通っていましたが、これらはすでに廃止されており、現在では鉄道網が存在しない地域とされています。道内の他の振興局に比べ、交通手段が限られていることが特徴です。しかし、2030年度末には北海道新幹線の新函館北斗駅から新八雲駅（仮称）までが建設中ですが、その区間全てが渡島トンネル内に設置されるため、振興局内に駅は設けられない予定となっています。

まとめ

檜山振興局は、歴史と地理的特色が独特な振興局です。市を持たない地区でありながら、2010年に改組されたことにより、地域の発展を支える役割を果たしています。

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