武雄山喬義

武雄山 喬義 — 元大相撲力士のプロフィールと経歴

概要

武雄山 喬義（たけよし、1974年7月29日生まれ）は、愛知県豊橋市出身の元大相撲力士であり、武蔵川部屋に所属していました。本名は富永 丈喜（とみなが たけよし）で、彼の体格は身長181cm、体重164kgという立派なものでした。彼の得意技は、突きと押し。最高位は2002年3月場所の東前頭筆頭で、現在は年寄・山分として相撲界に関わっています。

生い立ちと教育

愛知県豊橋市の農家に生まれた武雄山は、3人兄弟の末っ子で、競輪選手の兄、富永益生も持っています。子供の頃は体が弱く、水泳を行っていましたが、その後相撲の道に進みました。初めは豊橋市立北部中学校を経て、愛工大名電高校、そして明治大学に進学。大学時代には玉力道と同級生であり、相撲に対する情熱を抱いていました。彼は「トミー」、「タケヨシ」、「トミナガ」といった愛称を持ち、座右の銘には「前へ前へ」を掲げていました。好きな食べ物には焼き鳥、コーヒー、焼肉があり、スポーツ全般に親しんでいました。

相撲キャリア

1989年頃、幼少期から相撲を続けていた武雄山は、子供時代の大会での対戦相手に敗れたことで相撲に真剣に向き合うことを決意します。1997年3月場所に明治大学を卒業後、武蔵川部屋に入門し初土俵を踏みました。2000年に新十両に昇進したものの、最初の場所で7連敗を喫し、すぐに幕下へ降格。その後何度かの昇進・降格を繰り返しながら、2001年には再び十両に昇進し、その後も成績を伸ばし、2001年11月には新入幕を果たしました。

彼のキャリアでの一つのハイライトは、2002年に行われた大会での11勝4敗の成績で、敢闘賞を受賞したことです。しかし、同年の3月場所では朝青龍戦での負傷により、その後は低迷期に入ります。特に2005年7月場所では東前頭15枚目で惨敗し、14場所ぶりに十両へ降格。

その後、数回の復帰を果たし、2006年1月場所には西十両6枚目で勝ち越しを果たし、幕内復帰を果たしました。しかし、2007年に入ってからは成績が振るわず、最終的には西幕下40枚目で引退を表明します。

引退後の活動

武雄山は2007年11月に引退し、その後年寄・大鳴戸を襲名。2009年7月には関ノ戸を襲名し、2010年には山分の株を取得し、年寄・山分として活動を始めました。2014年4月からは地方場所（福岡）担当として、相撲界の発展に寄与しています。

主な成績

通算成績は353勝370敗12休、勝率は.488。幕内における成績は167勝196敗12休、勝率は.460で、現役在位は65場所でした。三賞を2回受賞し、敢闘賞も2回（2001年11月場所、2002年1月場所）受賞しています。また、十両優勝1回（2001年7月場所）という偉業も成し遂げています。

改名歴

• - 富永山 丈喜（1997年3月場所 - 1999年3月場所）
• - 武雄山 喬義（1999年5月場所 - 2007年11月場所）

年寄歴

• - 大鳴戸 矯嘉（2007年11月 - 2009年7月）
• - 関ノ戸 矯嘉（2009年7月）
• - 関ノ戸 丈義（2009年9月 - 2010年9月）
• - 山分 喬喜（2010年9月 - 現在）

武雄山喬義は相撲界の一時代を築いた力士であり、引退後も相撲界に貢献し続けています。

もう一度検索