歩兵第10連隊

歩兵第10連隊

歩兵第10連隊（ほへいだいじゅうれんたい）は、大日本帝国陸軍の連隊の一つであり、その歴史は明治時代初期に遡ります。

沿革

1874年（明治7年）5月、第4大隊を基幹として改編され、姫路に本部が置かれました。同年12月18日には軍旗を拝受し、正式に連隊としての活動を開始しました。創設から間もなく、1877年（明治10年）には西南戦争に従軍し、実戦を経験しました。

その後、1894年（明治27年）には日清戦争に、1904年（明治37年）には日露戦争にも参加し、数々の戦場で戦いました。1898年（明治31年）10月1日には、所属が第4師団から第10師団へと変更されました。

1925年（大正14年）5月には、宇垣軍縮の影響により岡山へ転営しました。1931年（昭和6年）には満州事変が勃発し、連隊は熱河作戦などに参加しました。1938年（昭和13年）には、台児荘の戦いに参加し、漢口作戦にも投入されました。

太平洋戦争（第二次世界大戦）が勃発すると、1940年（昭和15年）には東部満州の警備を担当しました。1944年（昭和19年）2月には、第3大隊がサイパン島経由でヤップ島に移動し、7月には連隊主力は台湾防備のために移動、その後ルソン島へ派遣されました。

1945年（昭和20年）3月10日には、第1大隊がルソン島バレテ峠に到着し、アメリカ軍との間で激戦を繰り広げました。この戦いは半年間に及び、多くの犠牲者を出しました。

連隊の兵営跡地は、現在は岡山大学の敷地となっています。

歴代連隊長

歴代の連隊長については、詳細な情報が不足しているため、ここでは割愛します。

参考文献

『日本陸軍連隊総覧 歩兵編(別冊歴史読本)』（新人物往来社、1990年）
原 剛『明治期国土防衛史』（錦正社、2002年）
外山操・森松俊夫編著『帝国陸軍編制総覧』芙蓉書房出版、1987年。
秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。
『官報』

関連項目

大日本帝国陸軍連隊一覧
棟田博
拝啓天皇陛下様

外部リンク

“フィリピン最後の攻防　極限の持久戦　～岡山県・歩兵第１０連隊～”. NHK 戦争証言アーカイブス 日本放送協会 (2007年8月22日). 2016年9月7日閲覧。


この連隊は、日清戦争から太平洋戦争終戦まで、数々の戦地を転戦し、多くの兵士が命を落としました。その歴史は、日本の近代史を語る上で重要な一部です。

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