歩兵第113連隊

歩兵第113連隊の概要

歩兵第113連隊は、大日本帝国陸軍に所属する連隊の一つであり、日本の軍の歴史の中で重要な役割を果たしました。本連隊は1938年に編成され、終戦を迎えるまで様々な地域で戦闘に参加しました。

沿革

歩兵第113連隊は、1938年5月23日に軍旗を拝受し編成が完了した後、すぐに華中に派遣され、武漢作戦に参戦しました。この戦闘は中国戦線における多くの激しい戦闘の一環として行われました。

1939年には南昌作戦にも参加し、その後12月には華南地域に転進しました。1940年の3月には復員し、後に9月27日には再編成を経て再度軍旗を拝受しました。

1941年にはマレー作戦の準備が進められ、11月には再度動員が発令されました。翌年、1942年の2月17日に門司港を出発し、ビルマのラングーンへ向かうことで新たな戦闘に備えました。

ビルマの戦い

1942年4月、歩兵第113連隊はビルマの戦いに参加し、トングー方面へ向かいました。同月の28日にはシボウを占領し、その後ラシオ、バーモ、カーサと進撃し、再び反転してバーモに戻っていきます。ナンカンに集結後は雲南省へ向かい、龍陵や拉孟での戦いに従事しました。

1943年には大塘子の戦いに参加し、翌1944年にはウィンゲート空挺旅団による進入に対抗するため、1個大隊が捜索掃討戦に参加しました。5月11日には中国軍による怒江反撃戦が開始され、拉孟北方で中国軍の渡河を撃退しました。その後の6月には拉孟・騰越の戦闘や龍陵の守備隊の救援に尽力し、防御に転じる場面もありました。

撤退と終戦

1944年7月29日には、第一次断作戦として龍陵守備隊の救出を目的に前進を開始しましたが、軍命令によりボウ市へ撤退を余儀なくされました。下旬には雲南遠征軍の総攻撃が開始され、激戦の結果ボウ市は放棄されることとなります。さらに1945年の1月にはワン町の東方高地で防戦を行いましたが、その後撤退を続け、センウイ、ナムツ、シボウなどで連合国軍と交戦しながら撤退していきます。

8月には終戦を迎え、歩兵第113連隊はその活動を終えました。

歴代連隊長

歩兵第113連隊には数名の連隊長が在籍し、それぞれが戦局に応じて部隊を指揮し続けました。彼らの指導の下、連隊はさまざまな任務を遂行してきました。

参考文献

• - 『日本陸軍連隊総覧 歩兵編(別冊歴史読本)』新人物往来社、1990年。
• - 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。

関連項目

• - 大日本帝国陸軍連隊一覧

このように歩兵第113連隊は、厳しい戦闘の中でその存在を示し、歴史に名を刻みました。

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