永津佐比重

永津 佐比重

永津 佐比重（ながつ さひしげ、1889年3月1日 - 1979年9月19日）は、日本の陸軍軍人であり、最終的には陸軍中将に昇進しました。

経歴

彼は愛知県西春日井郡師勝村、現在の北名古屋市出身です。愛知一中（現・愛知県立旭丘高等学校）を経て、1911年に陸軍士官学校第23期を卒業し、同年12月に歩兵少尉に任官されました。その後、歩兵第18連隊に配属され、彼の軍人としてのキャリアが始まります。

1920年に陸軍大学校第32期を卒業した後、様々な役職を歴任しました。歩兵第18連隊の中隊長、参謀本部付勤務、支那駐屯軍司令部付、さらには参謀本部員としても活動しました。また、1925年から1927年にかけてアメリカに駐在し、その後は陸大教官や参謀本部員、歩兵第68連隊大隊長を務めました。

帰国後は、支那公使館付武官補佐官や歩兵第49連隊付、関東軍参謀などの役職を歴任し、1934年には欧米に出張するなど、国際的な見識を深めました。1935年には陸軍大佐に昇進し、参謀本部課長や歩兵第22連隊長をつとめました。

1938年7月には陸軍少将に昇進し、北支那方面軍司令部付燃（北支臨時政府の最高軍事顧問）に就任しました。

1941年3月、永津は陸軍中将に昇進し、翌月には第20師団長に補されて朝鮮に駐屯しました。1942年8月には支那派遣軍の総参謀副長および上海陸軍部長に任命され、その後第13軍司令官を経て第58軍司令官に就任します。

彼は済州島での連合軍の上陸に備えていましたが、交戦することなく終戦を迎え、1945年11月に復員しました。

戦後の1947年11月28日、彼は公職追放の仮指定を受けることになりました。

栄典

彼の功績に対して、1941年9月13日に勲一等瑞宝章を受章しています。

参考文献

• - 秦郁彦編『日本陸海軍総合事典』第2版、東京大学出版会、2005年。
• - 福川秀樹『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。
• - 外山操編『陸海軍将官人事総覧 陸軍篇』芙蓉書房出版、1981年。

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