江ノ島 Southern All Stars Golden Hits Medley

『江ノ島 Southern All Stars Golden Hits Medley』の魅力

『江ノ島 Southern All Stars Golden Hits Medley』は、サザンオールスターズの音楽のエッセンスを詰め込んだリミックスアルバムです。この作品はZ団名義でリリースされ、1993年にはCDとLPが発売されました。発売元は「江ノ島レコード」となっていますが、実際にはビクターエンタテインメントが制作を手掛けています。

背景と制作

このメドレーは、サザンオールスターズの人気楽曲から30曲を厳選し、約17分を超える一つの作品としてまとめられています。このアルバムは、桑田佳祐が事実上の作詞・作曲を担当しており、リミックスの名義は“X”となっています。メドレーは、1984年のアルバム『人気者で行こう』に収録された「Dear John」のイントロから始まり、1982年のシングル「チャコの海岸物語」のイントロ前の自然音で終わります。このため、実際には一度聴き始めると、各曲の切り替えが分かりづらくなっています。

メドレーの大部分は桑田のボーカルが使用されていますが、1980年のアルバム『タイニイ・バブルス』に収められた「私はピアノ」のみ、女性ボーカリスト原由子によるものです。また、映画『稲村ジェーン』のサウンドトラックに使用された『希望の轍』も収録されており、これにより本作がサザンオールスターズの作品であることがさらに強調されています。

リリースと受賞歴

本作は、オリコンチャートで初登場2位を記録し、累計90万枚の売上を誇ります。リリースに際しては、当初CDとLPの形で発売されていますが、8cm盤が主流だった当時、マキシシングル形式でのリリースは珍しく、今後のJ-POPシーンでのトレンドを先取りした形と言えます。特にカラオケにおいても、長さとクオリティから多くの利用がなされており、第一興商の『DAM』やエクシングの『JOYSOUND』でも配信されています。

設定とアートワーク

本作は、Z団が企画したという設定で、1978年から1993年までのサザンオールスターズの楽曲がメドレー形式でリミックスされています。この作品の発売元は「江ノ島レコード」となっていますが、実際にはビクターエンタテインメントの企画商品であり、サザンオールスターズのメンバーは一切関与していないのが特徴です。ザ・メンバーについては詳細が公開されておらず、アレンジャーとして関わった人物についての推測が多くなされています。

アートワークにおいては、1982年のアルバム『NUDE MAN』のジャケットを基に、フォントに少し手を加えたデザインが採用されています。CDの内部にはイラストが描かれ、お馴染みのフレーズがコミカルに表現されています。

まとめ

『江ノ島 Southern All Stars Golden Hits Medley』は、サザンオールスターズの豊かな音楽の歴史を凝縮した一作です。リリース当初から高い評価を受け続けており、今も多くのリスナーに愛され続けています。聴く者を魅了し続けるメドレーは、サザンオールスターズの名曲の数々を新たな視点で楽しむ機会を与えてくれます。

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