江松

江松（えまつ）の概要

江松は愛知県名古屋市中川区に位置する町名で、現在は江松一丁目から五丁目と富田町大字江松が含まれています。住居表示は未実施ですが、この地域にはいくつかの小字が設定されています。

地理

江松は名古屋市中川区の南西部分に位置しており、新川を挟んで以下の地域に接しています。東側には下之一色町と一色新町、北側には富田町大字榎津、西側には江松西町、そして南西には港区東蟹田があります。特に、下之一色町や一色新町との間には三日月橋という国道1号の橋が架かっており、さらに都市計画道路の万場藤前線に伴って正江橋も新たに架けられています。

富田町大字江松は町名の整理によって他の町名に編入されることが多く、今では新川の河川用地のみがその名の名残をとどめています。ここには北から順に、字北大縄場、字川向、字附合、字三日月、字勘蔵裏、字訳裏、字南大縄場の7つの小字があります。周囲の地域としては、東側に一色新町と下之一色町、西側に江松、南側には港区南陽町大字福田字船頭場と江松、そして北側には富田町大字助光字大縄場と富田町大字榎津字東新海が接しています。

河川

江松は、新川の近くに位置していて、周囲の水系と密接に関わり合っています。この川は地域の約束事を保たずに自然環境にも影響を及ぼし、エコシステムの一部となっています。

歴史

江松の名称は、江戸時代の海東郡に存在した江松村に由来しています。この村は、隣接する榎津村と同様に、当地にあった「江奈津」と呼ばれる港に関連があると言われており、文献『尾張国地名考』によると、かつては榎津村と江松村が一つの村であったが、後に分かれたと考えられています。

行政区画の変遷

江松の由来となる富田町大字江松は、1878年に江松村と納屋山新田が合併して江松村となり、1889年には豊治村の一部となりました。その後、1906年には富田村に編入され、1955年に名古屋市に編入されて現在に至ります。1998年と2001年には町名整理が行われ、江松は江松一丁目から五丁目に細分化されました。

世帯数と人口

2019年の段階で、江松の世帯数や人口についての詳細な情報が集計されています。その変遷は国勢調査に基づいており、時系列でのデータが示されています。

学区

江松地域に住んでいる住民の子供たちは市立の小学校や中学校に通っており、高等学校も地域の学区に基づいて指定されています。

交通

江松の交通手段には、国道1号線と愛知県道59号名古屋中環状線が含まれます。また、名古屋市営バスが地区内に運行しており、江松停留所があります。さらに、中川コロナワールドへのアクセスを提供するため、八田駅や高畑駅からの無料シャトルバスも運行されています。

主要施設

江松地域には中川コロナワールドや引越社中部本部が存在しており、地域の人々の日常生活やビジネス活動に寄与しています。これらの施設は地元住民にとって重要な役割を果たしています。

その他

江松には日本郵便が拠点を築いており、郵便番号は454-0954（集配局：中川郵便局）です。このように江松は歴史的、地理的、社会的に多くの特徴を持つ重要な地域となっています。

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