池内宏

池内宏

池内宏（いけうち ひろし、1878年9月28日 - 1952年11月1日）は、日本の東洋史学者です。儒学者である池内大学を祖父に持ち、東洋史研究において重要な貢献をしました。

経歴

東京府（現在の東京都）に生まれ、東京帝国大学文科大学史学科で東洋史を専攻しました。1904年に同大学を卒業後、独協中学や早稲田中学で教鞭を執りました。1908年には南満洲鉄道歴史研究部に入り、研究員として活動しました。その後、1913年に東京帝国大学講師、1916年に助教授、1925年に教授へと昇進しました。1922年には、学位論文『鮮初の東北境と女真との関係』を東京帝国大学に提出し、文学博士号を取得しました。1937年には帝国学士院会員に選出され、1939年に東京帝国大学を定年退官し、名誉教授となりました。

研究内容・業績

池内宏は、朝鮮古代史研究において、史料が限られた中で花郎（ファラン）の研究や慶長の役の全体像を描き出すことに尽力しました。特に、朝鮮総督の依頼により満鉄調査部歴史調査部で行った実証主義的な満蒙・朝鮮の東洋古代史研究は、その後の研究の基礎を確立したと言えます。

人物

池内宏の人物像について、複数の研究者や歴史家が評価をしています。

村山正雄は池内宏について述べています。

武田幸男は池内宏について述べています。

三上次男は池内宏について述べています。

三上次男は池内宏について述べています。

古畑徹は石井正敏の著書を評する中で池内宏について述べています。

日野開三郎は池内宏について述べています。

家族・親族

岳父：桜井勉（行政官、衆議院議員）
妻：池内直（桜井勉の三女）

著作

著書

参考資料

『東方学回想 Ⅱ』〈先学を語る 2〉（刀水書房、2000年）
* 井上直樹「池内宏の満鮮史研究 : 『後藤新平文書』・アジア歴史資料センター所蔵文書の分析を中心に」『京都府立大学学術報告. 人文』第71号、京都府立大学、2019年

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