池田政和 (オートレース選手)

池田政和：オートレース界のレジェンド

池田政和（いけだ まさかず）は、1973年2月11日生まれ、埼玉県出身のオートレース選手です。23期としてデビューし、元々は船橋オートレース場所属でしたが、2016年4月からは川口オートレース場所に所属しています。身長163.6cm、体重46.6kgと小柄ながら、その卓越した技術と不屈の精神で、数々の偉業を成し遂げてきました。

プロフィール

選手登録: 1993年7月2日
身長: 163.6cm
体重: 46.6kg
血液型: O型
趣味: 魚釣り
同期レーサー: 浦田信輔（飯塚）、佐々木啓（山陽）など

戦績

池田選手の戦績は以下の通りです。

通算優勝回数: 71回
グレードレース（SG,GI,GII）優勝回数: 26回
SG優勝回数: 8回
GI優勝回数: 10回
GII優勝回数: 8回
全国区レース優勝回数: 9回（SG8回、プレミアムカップ1回）
全国競走成績第1位: 1回

受賞歴

池田選手は数々の賞を受賞しています。

オートレース表彰選手
最優秀選手賞: 1回
優秀選手賞: 3回
最優秀新鋭選手賞: 2回
優秀新鋭選手賞: 1回
特別賞: 1回
通算勝利記録選手賞（通算1着回数1,000回達成）
オートレース年間三賞（日刊スポーツ新聞社制定）
殊勲賞: 2回
技能賞: 1回
日本プロスポーツ大賞
功労賞: 1回

主な優勝歴

池田選手の主な優勝歴は以下の通りです。

1998年
浜松GI 第40回秋のスピード王決定戦
船橋GII 第22・23回ウインターカップ
山陽GII（現・GII） 第9回若獅子杯争奪戦
1999年
川口SG 第31回日本選手権
2000年
船橋SG 第19回オールスター
川口SG 第14回SS王座決定戦
川口GI 開設48周年記念グランプリレース
2001年
船橋GII 第2回期別対抗チャレンジカップ
2002年
川口SG 第16回SS王座決定戦
船橋GI 第25回黒潮杯争奪戦
浜松GI 第44回秋のスピード王決定戦
2003年
伊勢崎SG 第35回日本選手権
船橋GII 第1回さざんかカップ・東西対抗戦
2004年
川口SG 第18回SS王座決定戦
船橋GI プレミアムカップ2004 in summer
2005年
浜松SG 第18回全日本選抜
川口SG 第20回SS王座決定戦
川口GI 開設53周年記念グランプリレース
2008年
船橋GI 第31回黒潮杯争奪戦
伊勢崎ナイターGII スターライトチャンピオンカップ争奪戦
2009年
船橋GII さざんかカップ
2010年
川口GI サンケイスポーツ杯争奪・開設58周年記念グランプリレース
2013年
川口GI サンケイスポーツ杯争奪・開設61周年記念グランプリレース
船橋GII チャレンジカップ
2016年
伊勢崎GII レジェンドカップ
2020年
* 第43回GI開場記念シルクカップ（伊勢崎オートレース場）

「王国」船橋のエース

池田選手は、「王国」と呼ばれた船橋オートレース場のエースとして、その名を馳せました。デビュー当初は目立った活躍こそなかったものの、1997年頃から徐々に頭角を現し、1999年の日本選手権制覇を機にトップレーサーの仲間入りを果たしました。小柄な体躯を生かした軽快な走法が持ち味で、多くのファンを魅了しています。

伝説のエンジン「マンティス」

2002年初頭、池田選手は「マンティス」という超抜エンジンを開発しました。このエンジンは、オートレース界で初めて「超抜」と呼ばれるほど圧倒的な性能を誇り、池田選手を数々の勝利に導きました。特に、2002年の第16回スーパースター王座決定戦では、試走タイムで驚異的なタイムを叩き出し、スタートで出遅れながらも、ミズスマシのように次々と前車を抜き去り、見事優勝を果たしました。

執念のレース

池田選手のレーススタイルは、一度敗れても決して諦めない、執念に満ちたものです。2002年の日本選手権では、濱野淳選手との激闘を繰り広げ、翌2003年の日本選手権で雪辱を果たしました。また、2004年の日本選手権における高橋貢選手との死闘は、オートレース史に残る名勝負として語り継がれています。池田選手は、このような雑草魂ともいえる不屈の精神で、レース界の頂点へと上り詰めたのです。

人柄

池田選手は、同門の弟弟子である永井大介選手と非常に仲が良く、兄弟のような関係であると言われています。また、後輩思いの人物としても知られており、2007年のSG第11回オートレースGP優勝戦後には、初優出初優勝を飾った後輩の武藤博臣選手を祝福する姿が見られました。自身のグランドスラムがかかったレースでの敗退にも関わらず、後輩の偉業を素直に喜ぶ姿は、多くのファンを感動させました。

その他

池田選手は、ドラえもんのファンとしても知られています。以前は競走車の呼名に「ドコデモドア」や「デキスギクン」といったドラえもんにまつわる名称を使用していました。「マツシバ」は、ドラえもんの製造工場の名前（松下電工と東芝を掛け合わせたもの）に由来しています。また、以前使用していた呼名「ミオン」は、ペットの猫の名前です。コインロッカーや下駄箱では、8番を使うことが多いのですが、これはレースで最下位の8着にならないようにという験担ぎです。

飯塚での未勝利

輝かしい成績を残している池田選手ですが、意外にも飯塚オートレース場での優勝はまだありません。飯塚のSGやGIで何度も優出経験はあるものの、あと一歩のところで頂点に届いていません。特に飯塚伝統のGI、ダイヤモンドレースでは、21世紀に入って以降5度も優出しており、全場制覇への期待が高まっています。

雨走路での苦戦

池田選手は、雨走路のレース成績が極端に悪いことでも知られています。2000年の地元オールスターでは雨の中優勝したものの、それ以降は湿走路でのレースでは苦戦を強いられています。しかし、2011年の利根コカ・コーラボトリングゼロカップ2011（船橋）では、雨の中通算59回目の優勝を飾っています。

池田政和選手は、その卓越した技術と不屈の精神で、オートレース界に数々の伝説を刻んできた偉大な選手です。今後の活躍にも目が離せません。

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