沅江

沅江（げんこう）とは

沅江（げんこう、ユアンジャン、拼音: Yuán Jiāng）は、中国を流れる主要な河川であり、洞庭湖に流れ込む長江の右岸支流です。別名、沅水（げんすい、拼音: Yuán Shuǐ）とも呼ばれます。湖南省における四大河川（湘江、沅江、資江、澧水）の一つであり、その長さは湘江に次いでいます。

沅江の流路

沅江は、源流となる二つの川を持っています。

南の源流： 龍頭江と呼ばれ、貴州省都勻市の雲霧山脈に源を発します。
北の源流： 重安江と呼ばれ、貴州省麻江県の平月間の大山から流れ出ます。

これら二つの源流が合流し、清水江と名前を変えます。その後、鑾山を経て湖南省懐化市芷江トゥチャ族自治県に入ります。東へ流れ、洪江市黔城镇で舞水と合流して、ここで初めて沅江という名になります。その後、懐化市会同県、洪江市、中方県、漵浦県、辰渓県、湘西トゥチャ族ミャオ族自治州瀘渓県、沅陵県、常徳市桃源県、常徳市区を流れ、常徳市の徳山で洞庭湖へと注ぎ込みます。

本流の全長は1,033キロメートルに及び、そのうち湖南省内を568キロメートル流れます。流域面積は89,163平方キロメートルであり、湖南省内が51,066平方キロメートルを占めます。年間の平均流量は393.3億立方メートルです。

沅江の主な支流

沅江には、多くの支流が流れ込んでいます。以下に主なものを挙げます。

白洋河（別名：黄石河）
辰水（別名：錦水、錦江、麻陽河）
大伏渓
洞庭渓（別名：池蓬渓、鄭水江）
公渓河（別名：寨頭渓、古名：貢渓河）
渠水（別名：渠江、古名：叙水）
深渓
巫水（別名：洪江、運水、竹舟江、古名：雄渓または熊渓）
武水（別名：武渓、盧水）
舞水（別名：無水、㵲水、巫水）
漵水（別名：双龍江、古名：序水、漵川）
怡渓（夷水）
* 酉水（古名：酉渓）

これらの支流は、沅江の流域に豊かな水をもたらし、周辺地域の生活や農業を支えています。

沅江は、その長い流れの中で、様々な地形や文化を育み、多くの人々の生活に深く関わってきました。その豊かな水資源は、地域の発展に不可欠な要素となっています。

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