澧水

澧水(れいすい、Li River)は、中華人民共和国湖南省北西部を流れる主要な河川であり、洞庭湖に注ぎ込む長江の右岸支流です。湖南省における四大河川(湘江沅江、資江、澧水)の一つとして重要な役割を果たしています。

流路

澧水は、上流部に南、中、北の3つの源流を持ちます。

北の源流(本流): 湖南省桑植県の杉木界に源を発します。
中の源流: 同じく桑植県の八大公山の東麓に端を発します。
南の源流: 湖南省永順県の龍家寨を水源とします。

これらの三つの流れは桑植県南岔で合流し、その後東へと流れていきます。その過程で、漊水、渫水、道水、涔水といった支流を次々と取り込み、最終的には津市市の小渡口で洞庭湖へと注ぎ込みます。流域には、永定区、吉首市澧県、鼎城区、津市市などの都市が点在しています。

規模

澧水の全長は約388キロメートルに及び、流域面積は18,496平方キロメートルに達します。このうち、大部分である15,505平方キロメートル湖南省内に位置し、流域の一部は湖北省にも及んでいます。年間の平均流量は131.2億立方メートルと、水資源としても非常に豊かな川です。

主な支流

澧水には、以下の主要な支流が流れ込んでいます。

涔水
道水(別名:牛浪河)
漊水(古名:九渓河)
澹水
緑水河
上洞河(澧水の南源にあたる)
渫水(旧名:鉄水河)

その他

渭水の支流である灃水(ほうすい、豐水とも)とは名前が似ていますが、全く別の河川です。 灃水はの都である鎬京跡の西を流れています。

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