沖縄県の市町村歌一覧

沖縄県の市町村歌一覧

沖縄県には、各市町村で制定された市歌や町歌が存在し、これらは地域の文化やアイデンティティを表現しています。市町村歌は、沖縄の豊かな歴史や文化を伝える重要な役割を果たしており、県内のほぼ全ての市町村がそれぞれ独自の楽曲を持っています。

沖縄県における市町村歌の概要

沖縄県では、全国地方公共団体コード順に市町村歌が整理されています。平成の大合併を経て新たに誕生した市を含む全ての市が市歌を制定し、那覇市の市歌は戦前から継承されています。市町村歌の意識は高く、鹿児島県の大隅諸島や奄美群島同様にほとんどの町村でも町歌・村歌が制定されています。

特に、宜野湾市や石垣市、竹富町の市町村歌は米国施政権下で制定されたもので、現在まで受け継がれています。曲作りにおいての重要な人物として、1960年代から1980年代にかけては琉球大学の教授である城間繁が、「沖縄県民の歌」などを手掛け、1990年代以降は普久原恒勇が多くの楽曲制作に関わりました。

市部の市歌一覧

1. 那覇市: 那覇市歌（1929年制定、作詞: 安藤佳翠など、作曲: 宮良長包）。歴史ある市歌で、2017年に新しい歌詞が追加されました。
2. 宜野湾市: 宜野湾市の歌（1967年制定、作詞: 野田猛良、作曲: 田場盛徳）。市制5周年を記念して作られました。
3. 石垣市: 石垣市歌（1967年制定、作詞: 玻座間里芳、作曲: 仲里長宣）。
4. 浦添市: 浦添市歌（1974年制定、作詞: 西平守功、作曲: 城間繁）。
5. 名護市: 名護市民の歌（1973年制定、作詞: 本田秀雄、作曲: 城間繁）。市制3周年の際に制作。
6. 糸満市: 糸満市民のうた
7. 沖縄市: 沖縄市歌（1974年制定、作詞: 屋嘉宗克、作曲: 奥平潤）。
8. 豊見城市: 豊見城市歌（1977年制定、作詞: 拝根光正、作曲: 田場盛徳）。元は豊見城村歌として創作されました。
9. うるま市: 青雲澄みて（2007年制定、作詞: 知念仁照、作曲: 普久原恒勇）。
10. 南城市: 南城市歌（2008年制定、作詞: 知念仁照、作曲: 普久原恒勇）。

町村部の市歌

町村部でも多くの楽曲が存在し、各地域の独自性が表れています。例えば、国頭郡の今帰仁村歌や、南大東村歌などは地域の誇りを反映した作品です。

例として挙げると：

• - 国頭村: 国頭村歌（1972年制定、作詞: 船越義彰）。
• - 今帰仁村: 今帰仁村歌（1973年制定、作詞: 平山良明、作曲: 城間繁）。
• - 南大東村: 南大東村歌（1980年制定、作詞: 西浜良修、作曲: 城間繁）。開拓80周年記念で制定されました。

廃止された市町村歌

沖縄県では市町村歌の中には廃止されたものも存在します。コザ市歌や具志川市歌、平良市歌など、時代の変化と共に役目を終えた楽曲です。

まとめ

沖縄県の市町村歌は、地域の歴史や文化を映し出すものとして、今でも多くの市町村で愛され続けています。地域住民が集う行事や学校教育の中で歌われることが多く、これらの楽曲は沖縄の名を冠する重要な財産です。市町村歌を通して、沖縄の風土や人々の思いに触れることができるでしょう。

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