沢田研二 BEST OF NHK DVD-BOX

『沢田研二 BEST OF NHK DVD-BOX』（さわだけんじベスト・オブ・エヌエイチケイ・ディーブイディー・ボックス）は、日本の著名な歌手である沢田研二の多岐にわたる活動の中から、NHKで披露された数々のパフォーマンスを集大成した映像作品です。2020年 12月4日に、NHKエンタープライズより5枚組のDVDボックスとして発売されました。

このボックスセットには、特典として全16ページにわたる「沢田研二 NHKテレビ出演年表」が同梱されており、長年にわたるNHKでの活動の軌跡を詳細に追うことができます。

収録内容

本作は、1972年から2012年までの約40年間にわたりNHKの番組で披露された、ソロおよびザ・タイガースとしての歌唱シーンや共演シーンの中から、厳選された約80曲が収録されています。「ワンマンショー」「ビッグショー」「レッツゴーヤング」「SONGS」「NHK紅白歌合戦」など、各時代の代表的な音楽番組や特別番組からの映像が、年代やテーマに沿って5巻に分けて収められています。単なるヒット曲集にとどまらず、テレビならではの演出や、他のアーティストとの貴重な共演なども多数含まれており、沢田研二の幅広い魅力と表現力の変遷を映像で体感できる内容となっています。

各巻の主な収録内容は以下の通りです。

Vol.1: 1970年代を中心としたNHKでの活動初期から中期にかけての映像を収録。特に、「ワンマンショー交響曲・沢田研二」（1973年）からのパフォーマンスや、「ビッグショー」（1974年）、「レッツゴーヤング」（1978, 79年）などで披露された初期～中期の代表曲「君だけに愛を」「モナリザの微笑」「サムライ」「ダーリング」「勝手にしやがれ」「時の過ぎゆくままに」「カサブランカ・ダンディ」などが含まれます。

Vol.2: 1980年代半ばから1990年代初頭にかけてのパフォーマンスを中心に構成。「レッツゴーヤング」（1980-84年）や「ヤングスタジオ101」（1986年）、「歌謡パレード」（1989, 90年）などからの映像で、この時期の楽曲「TOKIO」「麗人」「6番目のユ・ウ・ウ・ツ」「晴れのちBLUE BOY」「無宿」「muda」「DOWN」などを楽しむことができます。

Vol.3: 1990年代以降の比較的新しいパフォーマンスに加え、バラエティ豊かな共演シーンを多数収録。「音楽・夢コレクション」（1990年）、「BS流行歌最前線」（1994年）、「NHK歌謡コンサート」（1994年）からの楽曲や、「金曜特集沢田研二の寒中御見舞」（2001年）からのステージ映像が含まれます。また、ピンク・レディー、森光子、岩崎宏美、平尾昌晃、志村けんといった面々との共演映像も収められており、「ビーバップ・ア・ルーラ」「UFO」「上を向いて歩こう」「東村山音頭 2001」など、バラエティに富んだ選曲となっています。

Vol.4: NHKの音楽番組「SONGS」での出演回に焦点を当てています。2008年の回では「ROCK'N ROLL MARCH」「我が窮状」といったソロ楽曲を、2012年の「ザ・タイガースを歌う」と題された回では、「僕のマリー」「モナリザの微笑」「君だけに愛を」「青い鳥」など、ザ・タイガース時代の名曲をセルフカバーした貴重なパフォーマンスが収録されています。

* Vol.5: 歌手・沢田研二の活動を語る上で欠かせない「NHK紅白歌合戦」での歌唱シーンを集めた巻です。1972年の初出場から1994年まで、計18回に及ぶ出演の中から、その年の代表曲や話題となったパフォーマンスが厳選されています。「許されない愛」「危険なふたり」「時の過ぎゆくままに」「勝手にしやがれ」「TOKIO」「ス・ト・リ・ッ・パー」「晴れのちBLUE BOY」「DOWN」「HELLO」といった歴代のヒット曲が、それぞれの時代を彩ったステージで披露されています。また、ザ・タイガースとして出場した第40回（1989年）の「花の首飾り」「君だけに愛を」の映像も収録されており、グループとしての歴史も垣間見ることができます。

制作

本作は、CO-CóLO Corporation、渡辺音楽出版、ユニバーサルミュージック合同会社の協力を得て制作されました。写真撮影は横木安良夫、近藤信治、長濱治が担当し、アートワークデザインは内野剛、ブックレット編集は中島泰司（ユークラフト）が手掛けました。DVDのオーサリングや編集、サウンドエンジニアリングはソニーPCLが担当し、制作統括は細沼義彰（NHKエンタープライズ）が務めました。そして、このボックスセット全体の監修は、沢田研二本人が行っています。

このDVD-BOXは、希代のエンターテイナーである沢田研二が、NHKという舞台で如何に輝かしいパフォーマンスを繰り広げてきたかを記録した、ファン必携のアイテムと言えるでしょう。時代を超えて色褪せない歌声と存在感を、高画質・高音質の映像で改めて堪能することができます。

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