河戸帆待川駅

河戸帆待川駅

広島県広島市安佐北区亀山二丁目に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）可部線の駅。駅番号はJR-B15が付与されています。

概要

河戸帆待川駅は、2017年3月4日に開業した可部線の延伸区間（可部駅〜あき亀山駅間）において、唯一の中間駅として設置されました。この駅の用地は、かつて廃止された可部線の一部区間の敷地を活用していますが、廃線となる以前には存在しなかった新しい駅です。可部駅と終点あき亀山駅のほぼ中間地点にあたり、廃線敷地内の直線区間が駅設置に適していたことから選ばれました。可部線の一部区間が一度廃止された後に電化復活に至った経緯の中で誕生した駅の一つです。

開業前の仮称は「新可部駅」でした。

歴史

河戸帆待川駅の開設に至るまでの主な経緯は以下の通りです。

2014年（平成26年）
2月25日：当駅を含む可部線延伸区間について、鉄道事業の許可が下りました。
12月19日：広島市による駅建設用地の取得手続きに遅延が発生したため、開業時期が当初予定から1年延期され、2017年春となりました。
2015年（平成27年）
2月6日：延伸区間に設けられる新駅舎の設計がほぼ完了し、駅のイメージパースが公表されました。
2016年（平成28年）
7月8日：JR西日本が正式な駅名を「河戸帆待川駅」に決定しました。
12月23日：可部線延伸区間での試運転が開始されました。
2017年（平成29年）
3月4日：可部線の可部駅〜あき亀山駅間延伸開業に伴い、中間駅として開業しました。

駅構造

駅は地上に設置されており、一つの線路に面した単式ホーム1面1線を有しています。駅舎は設けられていない無人駅ですが、利用者の利便を図るため、自動券売機と簡易自動改札機が設置されています。ICカード「ICOCA」およびその相互利用が可能な各社のICカードを利用することができます。また、JRの特定都区市内制度における「広島市内」の駅に含まれています。

改札口からホームへは、緩やかな勾配のスロープが設けられており、バリアフリーに対応した構造となっています。改札外には、車椅子での利用が可能なトイレも完備されています。

利用状況

駅の利用状況に関するデータは、広島市統計書に基づいています。ただし、開業初年度である2016年度は、開業が3月4日であったため、実質的な営業日数は28日のみでした。

駅周辺

駅舎に直接乗り入れるバス路線はありませんが、駅前を通る広島県道267号宇津可部線沿いに「河戸帆待川駅」と名付けられたバス停留所が設置されています。このバス停には、広島交通、広交観光、備北交通といった複数のバス事業者の路線が経由しています。

バス路線は、可部駅前や可部上市方面へ向かう東行きと、北部医療センター方面へ向かう西行きがあり、可部循環線、南原線、高陽団地線、桐原・上原線、宇津・可部線、今吉田線、緑井・高陽・北部医療センター線、井原線、高田南部線など、多様な系統が発着しています。多くの路線は平日のみ運行されています。

隣の駅

西日本旅客鉄道（JR西日本）

* 可部線
可部駅 (JR-B14) - 河戸帆待川駅 (JR-B15) - あき亀山駅 (JR-B16)

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