河泰慶

河泰慶の経歴と活動

河泰慶（ハ・テギョン）は、1968年6月19日生まれの韓国の政治家、人権活動家であり、元学生運動家です。彼は第19代から第21代までの国会議員を務めてきました。その経歴は非常に多岐にわたり、さまざまな経験を通じて彼自身の政治的立場が形成されてきました。

初期の経歴

河は釜山に生まれ、プニエル高等学校を卒業後、ソウル大学校の物理学科を卒業しました。その後、高麗大学校国際大学院で国際協力の修士号、吉林大学大学院で世界経済学の博士号を取得しました。学生時代には、全斗煥政権に対する反対運動に参加し、親北の民族解放派組織である全国大学生代表者協議会において幹部として活動していました。

1991年には、国家保安法違反の罪で懲役刑を受け、木浦刑務所で2年間を過ごしました。この経験が後の人権活動家としての道を歩むきっかけとなります。出獄後、通訳者として活動し、脱北者を支援する中で北朝鮮の実情を知り、北朝鮮の民主化に寄与する人権活動に転向しました。2005年には、対北朝鮮の民間放送局「開かれた北韓放送」を設立し、代表として活躍しました。

政治家としての活動

2012年、彼はセヌリ党の公認を受けて第19代総選挙に当選し、「改革保守」を標榜して政治家としての活動を本格化させます。しかし、2016年の崔順実ゲート事件以降、彼は新たに結成された政党「正しい政党」に参加しましたが、その後は旧来の保守派から「裏切り者」という批判に直面しました。2020年には未来統合党に合流し、無投票で釜山市党委員長に選出されました。

彼は特に若年層の男性に人気があり、2020年頃からはEスポーツ選手の不公正契約問題や仁川国際空港公社の職員問題、オンラインゲームの確率操作に関心を示しました。2022年、大統領選挙にも出馬し、男女共同徴兵制などのマスキュリズムをテーマにした公約を掲げました。

国際的な活動と立場

河はミシガン州立大学で客員研究員としても活動しており、各種の政治関連委員会に参加しました。また、李明博政権時にはニューライト運動にも関与しています。2022年7月にはソウルで開催された韓中次世代政治指導者懇談会に出席し、「一つの中国」の原則を支持すると表明しました。

2023年10月には、2024年の第22代総選挙に向けてソウルの選挙区からの出馬を宣言しました。最終的にはソウル中区・城東区乙選挙区からの立候補となりましたが、党内予備選では敗北し、選挙管理委員会に不正を調査するよう求めました。

エピソード

河は2013年に釜山支部の元事務室長に脅迫文を含む小包が届いた件があり、彼の活動が周囲からの関心を集めていることを示しています。彼の一貫した活動は、今後の韓国の政治に大きな影響を与える可能性があります。

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