河津落とし

河津落とし

河津落とし（かわづおとし）、またの名を河津掛け落とし（かわづかけおとし）は、プロレスにおける技の一つで、特に有名な試合で数多くの選手によって使用されています。この技は、考案者であるジャイアント馬場の名を冠することもありますが、英語圏ではロシアン・レッグ・スウィープとも呼ばれます。これは、ニキタ・コロフがこの技を得意としていたためです。

技のかけ方

技をかけるレスラーが相手と向かい合い、同じ方向を向いて横並びになった状態からスタートします。技を仕掛ける者は、通常相手の左側に立ち、その際に肩を組むようにすることが重要です。右腕で相手の首の後ろを抱え、左腕で相手の左腕を固定します。この体勢によって、相手は受け身を取ることが難しくなります。

その後、技を発動するために右足を相手の左足に絡め、後ろに倒れ込みます。この際、相手の後頭部や背中がマットに叩きつけられるため、強烈なインパクトを与えることができます。

技の原型

この技は、もともと相撲の決まり手である河津掛けに由来しています。ジャイアント馬場がこの技をプロレス用にアレンジし、自身のスタイルに組み込んだことで、プロレス界において定着しました。馬場は、弟子の小橋健太が河津落としを使った際に、彼が相手の頭を抱えることで腕がクッションになり、威力が半減することに言及しています。

派生技

河津落としから派生した技もいくつか存在します。

• - ジグザグ: ドルフ・ジグラーのオリジナル技で、背後から相手に飛びつき、高速で後頭部を叩きつける技です。
• - ミリオンダラー・バスター: テッド・デビアスが生み出した技で、コブラクラッチ体勢から後ろに倒れ込む動作で相手を攻撃します。
• - ストローク: ジェフ・ジャレットによる技で、相手を河津掛けの体勢から前方に倒すことで、顔面を叩きつける攻撃です。

他にも、ブレイク・ダウンやフラット・ライナー（コンプリート・ショット）など、多数の派生技が存在し、それぞれ特徴的な動きがあります。特に、フラット・ライナーはクリス・キャニオンが名付けた技で、河津掛けの要領を活かした攻撃手法です。また、シェルトン・ベンジャミンによるペイ・ダートもフラット・ライナーの変形技として知られています。

連携技

河津落としに続いて行われる技として、グラウンド卍固めに移行する技が存在します。これは、河津落としを決めた後の動作で、相手の腕を離さずにそのまま組み合いながら転がり込むスタイルです。エル・サムライやオクタゴンなど、各レスラーの技術により、観客を魅了しています。

関連項目

河津落としに関連する技やレスラーとして、河津掛けやジャイアント馬場の名前を挙げることができます。これらの技は、技術の奥深さと多様性を示しており、プロレスの魅力の一端を担っています。

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