河野亮

河野 亮（かわの りょう）

1971年5月3日生まれ、神奈川県横浜市出身の元プロ野球選手。主に内野手、外野手として活躍しました。現役引退後は、球団職員や指導者としてプロ野球界に深く関わり続けています。

アマチュア時代

小学校3年生で野球を始め、当初は投手と4番打者を務めました。日本大学藤沢高等学校では、鈴木博識監督の指導のもと研鑽を積みました。3年時の夏の県大会決勝では、横浜高校を相手に延長11回の激闘の末に惜しくも準優勝となりましたが、横浜スタジアムで印象的な特大ホームランを放ちました。

プロ野球選手時代

高校卒業後、1989年オフにドラフト外でヤクルトスワローズに入団。現役時代は「大食いの河野」として知られ、食に関する多くのエピソードを持っています。1991年には野球留学のため、1Aのサリナス・スパーズへ派遣されました。

一軍公式戦に初出場したのは1993年です。ファーム（二軍）では持ち前の長打力を遺憾なく発揮し、この年には62打点を記録してイースタン・リーグの打点王を獲得するなど顕著な成績を残しましたが、一軍の厚い選手層に阻まれ、出場機会は限られました。1994年には捕手への挑戦も試みています。1995年にはイースタン・リーグで19本塁打、82打点を記録し、本塁打と打点の二冠王に輝きました。同年11月、佐藤真一、田畑一也両選手との交換トレードにより、柳田聖人選手とともに福岡ダイエーホークスへ移籍しました。

ダイエーでは1999年6月に鳥越裕介選手とのトレードで中日ドラゴンズへ移籍。同年、古巣であるダイエーとの日本シリーズが実現し、中日の山崎武司選手が骨折で離脱した際には、「中日の秘密兵器」として一部スポーツ紙に取り上げられる場面もありましたが、シリーズでの出場機会はありませんでした。シリーズ終了後の同年11月、ヤクルト時代の同僚だった鈴木平選手との交換トレードにより、岸川登俊選手とともにオリックス・ブルーウェーブへ移籍。オリックスでは2001年シーズン終了後に戦力外通告を受け、現役を引退しました。

選手としては、二軍でイースタン・リーグ（1995年）、ウエスタン・リーグ（1999年）の両リーグで本塁打王を獲得するなど、長打力を最大の武器としていました。

現役引退後

引退後はスポーツ用品販売会社に勤務し、店長を務めました。2005年には、創設2年目を迎える東北楽天ゴールデンイーグルスの二軍総務に、松井優典氏の誘いを受けて就任。2010年秋からは、新たに楽天の監督に就任した星野仙一氏の担当マネージャーを務め、仙台では監督の送迎運転手も兼任しました。その後、2012年11月にはチーム統括本部 本部長補佐 監督担当部長に就任し、2013年7月には新設されたファンリレーション室の室長も兼務するなど、球団運営の要職を歴任。2014年からはチーム統括本部 監督担当部長兼チーム統括本部管理部部長を務めました。

2015年からは、二軍打撃コーチとして現場に復帰。背番号は96となりました。2016年は二軍チーフ打撃コーチを務めましたが、2017年、2018年は再び二軍打撃コーチを担当。2018年10月5日に楽天から翌シーズンの契約を結ばないことを通告されました。

楽天退団後の同年10月19日、ダイエー時代のチームメイトだった井口資仁氏が監督を務める千葉ロッテマリーンズの一軍打撃コーチに2019年シーズンから就任することが発表されました。背番号は96のままでした。ここでは、ダイエー時代にトレード相手だった鳥越裕介氏（当時二軍監督）とチームメイトとして再会しています。井口監督、鳥越二軍監督の退任に伴い、2022年シーズンをもってロッテを退団。2022年のチームはリーグ5位の打率.231、97本塁打と打撃成績が低迷しました。

2023年からは、横浜DeNAベイスターズのアマチュアスカウトに就任。主に東北地方と埼玉県の選手を担当しています。

記録・背番号

初記録

• - 初出場：1993年4月20日 対阪神タイガース4回戦（明治神宮野球場）、7回裏に代打で出場
• - 初打席・初安打：同上、7回裏に単打を記録
• - 初先発出場：1993年5月2日 対読売ジャイアンツ3回戦（東京ドーム）、「2番・左翼手」（偵察要員）
• - 初打点：1996年5月5日 対千葉ロッテマリーンズ7回戦（福岡ドーム）、2回裏に適時打
• - 初本塁打：1996年5月7日 対近鉄バファローズ6回戦（日生球場）、6回表にソロ本塁打

背番号

• - 61（1990年 - 1995年）
• - 35（1996年 - 1999年途中）
• - 41（1999年途中 - 同年終了）
• - 24（2000年 - 2001年）
• - 96（2015年 - 2022年）

もう一度検索