油船25号型

油船25号型（YO-25 class yard oiler）

油船25号型は、海上自衛隊に属する第一種支援船であり、一般的には490トン型油船として知られています。この艦は、艦艇に燃料を補給するための重要な役割を果たすために設計されています。「あぶらぶね」という訓読みでも知られ、多くの港務隊に配備されています。

構造と設計

油船25号型は、前の型である油船14号型の全長を1.5メートル延ばした設計が特徴です。この延長により、船尾にカーゴ・ホールドが設けられ、ドライ・カーゴの搭載能力が向上しています。具体的には、船体内部に6つの荷油タンクが装備されており、艦艇への効率的な燃料補給が可能となっています。また、災害派遣や新規就役・修理艦艇への支援も考慮された設計がなされており、居住区、食堂、簡易調理室、洗面所といった生活空間も併設されています。これにより、乗組員が長時間の任務を快適に遂行できるようになっています。

船内には空調設備も整えられており、食堂には明かり取りの天窓が備え付けられているのも特徴的です。満載時の波が船体に影響を与えることを防ぐために、船首部分にはブルワークが設置されています。これにより、航行中の安定性が向上しています。

エンジンと性能

最初の1から7番の油船25号型では、ヤンマー6MAディーゼルエンジン（230馬力）を2基搭載していましたが、8番船の油船34号型からはS165-Tディーゼルエンジン（250馬力）に更新され、常備排水量は750トンに達しました。このエンジンの変更により、より高い燃料効率と出力が実現され、航行能力が向上しました。

同型船について

同じ型の油船としては、YO-28およびYO-32が存在しますが、これらは油船203号型として艦船燃料用に変えられたため、油船28号型に区分され、25号型とは異なる船型となっています。これらの詳細情報は油船203号型に関する資料を参照することが推奨されます。

参考文献

この油船25号型に関する詳細な情報は、以下の資料にて確認することができます。

• - 月刊 世界の艦船 1979年1月号増刊
• - 自衛隊装備カタログ 1981年版
• - 海人社編集部編『海上自衛隊・海上保安庁 艦船の動向』『世界の艦船』第975号、海人社、2022年5月、143-144ページ。
• - 菊池雅之編「特集 地方隊を行く第2回 舞鶴地方隊」『Jships』第106号、イカロス出版、2022年10月、55ページ。

関連項目

• - 油船203号型: 航空燃料用に設計された油船で、本船型よりも一回り小型です。
• - 水船17号型: 艦艇に真水を供給するための支援船であり、油船203号型を基にした設計です。
• - 海上自衛隊艦艇一覧 - 支援船: その他の支援船に関する情報をまとめた資料です。

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