波田須町

波田須町：歴史と自然が織りなす、魅惑の地へ

三重県熊野市の東部に位置する波田須町は、熊野灘に面した小さな町です。人口約136人（2023年2月1日現在）のこの町は、古くからの歴史と豊かな自然、そして温かい人々が織りなす独特の魅力を持っています。

徐福伝説の地

波田須町は、秦の始皇帝の命を受け、不老不死の薬を求めて日本に渡来した徐福が上陸した地であるという伝説が残っています。地名の由来も「秦住」や「秦栖」に遡るとも言われ、徐福を祀る徐福ノ宮や、秦代の貨幣「半両銭」が発見されたことなどが、この伝説を裏付けています。地元の人々は徐福を「徐福さま」と呼び、神として敬っています。

熊野古道・波田須の道

鎌倉時代に築かれた石畳が残る熊野古道・伊勢路「波田須の道」は、世界遺産にも登録されています。石畳の道は、当時の面影を今に伝え、歴史を感じながらの散策が楽しめます。比較的歩きやすいコースなので、気軽に熊野古道の雰囲気を味わいたい方におすすめです。

秘境駅・波田須駅

JR紀勢本線にある波田須駅は、ひっそりとした佇まいが魅力の秘境駅として知られています。駅のすぐそばには海が広がり、絶景を眺めながら列車を待つことができます。アニメ『凪のあすから』のモデル地としても知られ、多くのファンが訪れる聖地となっています。

アニメ『凪のあすから』の聖地

波田須町は、人気アニメ『凪のあすから』の舞台モデルとなった場所であり、美しい風景がアニメの世界観と見事に調和しています。作中に登場する波田須駅や天女座（作中では「人魚座」）は、ファンにとって聖地巡礼の地となっています。天女座は、カフェを併設した音楽ホールで、地元の人々や観光客の交流の場となっています。

波田須町の風景

波田須町の集落は、海岸線に沿って東西に細長く点在しており、石垣に囲まれた美しい棚田が広がっています。各家庭の庭先にはユズの木が植えられ、のどかな風景が訪れる人々を癒します。また、町の沿岸部は小さな入り江になっており、波静かな海が広がっています。

波田須町へのアクセス

波田須町へは、熊野尾鷲道路熊野大泊ICから約6km、JR紀勢本線波田須駅から徒歩すぐです。熊野市駅からは、鉄道で約6分、自動車で約20分です。

その他の見どころ

徐福茶屋： 地元の特産品を販売するお店で、地域住民との交流も楽しめます。
波田須神社： 矢賀集落の高台に鎮座する神社で、熊野灘を一望できます。
* 久昌山少林寺： 京都の妙心寺の末寺で、最澄作とされる薬師如来が本尊です。

波田須町は、歴史、自然、アニメ、そして人々の温かさが調和した魅力的な町です。ぜひ一度、足を運んでみてください。

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