津市立一志中学校

津市立一志中学校

津市立一志中学校は、三重県津市一志町高野に位置する公立中学校です。生徒数は14学級430人（2014年5月1日現在）。広大な敷地と充実した施設、そして地域との連携を重視した教育活動が特徴です。

施設

校地面積は18,417m2を誇り、津市立中学校の中では美杉中学校に次ぐ広さです。運動場面積は27,500m2と、津市立中学校で最大規模を誇ります。運動場は第1運動場と第2運動場の2つがあり、第1運動場には野球場と陸上競技トラック、第2運動場には球技場とプールが整備されています。

校舎は鉄筋造と一部鉄骨造で構成され、面積は5,805m2です。管理棟、3棟の普通教室棟、2棟の特別教室棟、技術教室棟があり、校舎に囲まれた中央には「プラザ」と呼ばれる広場が設けられています。体育館は校舎の南西隣に位置し、面積は1,748m2です。武道場も完備されています。

校章・校歌

校章と校歌は、一志町民からの公募によって制定されました。校章は341点の応募の中から豊田弘氏の作品が、校歌は36点の応募の中から出丸恒雄氏作詞のものが選ばれました。作曲は欠塚勉氏が担当。校歌は3番まであり、各番とも「われらわれら一志中学校」で終わります。

沿革

一志中学校は、地域の変遷とともに発展してきました。その歴史は、戦後の学制改革にまで遡ります。

開校前史

1947年（昭和22年）の学制改革により、現在の一志中学校の学区には大井中学校・高岡中学校・川合中学校・波瀬中学校の4つの中学校が開校しました。その後、大井・高岡・川合の3校は統合して三和中学校となり、波瀬中学校は単独で存続しました。

三和中学校

1948年（昭和23年）7月15日、大井・高岡・川合の3中学校が統合し、三和中学校が発足しました。校舎は高岡小学校を借用し、その後新校舎を建設しましたが、1951年（昭和26年）に火災で焼失。分散授業を経て再建されました。1955年（昭和30年）には一志町立三和中学校に改称。様々な教育研究指定校となり、研究発表が行われました。1971年（昭和46年）に波瀬中学校と統合し、23年の歴史に幕を下ろしました。

波瀬中学校

波瀬中学校は、1947年（昭和22年）に波瀬村立波瀬中学校として開校しました。波瀬小学校の校舎を借用して授業を行い、1949年（昭和24年）に新校舎が完成。生徒数が少ないながらもバレーボール部に力を入れ、地域スポーツの振興に貢献しました。1955年（昭和30年）に一志町立波瀬中学校に改称。産業教育指定校として職業教育を推進しました。1971年（昭和46年）に三和中学校と統合し、24年の歴史を閉じました。

一志中学校の開校

1971年（昭和46年）4月1日、一志町立一志中学校が開校しました。これは、将来的な中学校統合を見据えたもので、1973年（昭和48年）3月に新校舎へ移転、同年4月1日に開校式を挙行しました。その後も体育館やプール、テニスコートなどの施設が整備され、教育環境が充実しました。

2003年（平成15年）には学力向上フロンティアスクールに指定され、少人数授業やチームティーチングが実践されました。2006年（平成18年）1月1日、市町村合併により、津市立一志中学校に改称しました。

教育の特色

伝統行事としてクラス対抗百人一首大会が開催されています。また、地域の点訳ボランティアとの共同で点字カレンダーや点字絵本を作成し、タンザニアの目の不自由な子供たちへ贈る活動も行っています。

部活動

部活動も盛んで、特に陸上競技部は2008年（平成20年）に全国中学校駅伝大会で7位入賞を果たすなど、全国レベルの実績を誇ります。レスリング選手の吉田沙保里選手も、一志中学校時代は陸上競技部に所属していました。

部活動一覧（令和6年度時点）

陸上部男女
バレー部女
バドミントン部男女
バスケ部男女
剣道部
卓球部男女
野球部
サッカー部
吹奏楽部
生活デザイン部
美術部

周辺

学校は、三重交通路線バス「高野団地」バス停からすぐの場所にあります。また、JR名松線一志駅および近鉄大阪線川合高岡駅からも徒歩圏内です。

津市一志学校給食センター
おやつカンパニー本社
とことめの里一志
津市一志図書館
一志高野団地簡易郵便局
津市一志体育館
津市立一志西小学校

出身者

あつ - シンガーソングライター
岩出玲亜 - 陸上競技選手
茂山千尋 - 陸上競技選手
吉田沙保里 - レスリング選手
稲垣柚香 - レスリング選手
中井ほのか - レスリング選手

一志中学校は、地域に根ざした教育活動と生徒の個性豊かな成長を支援する学校として、地域社会に貢献しています。

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