浅生 (北九州市)

概要

浅生（あそう）は、福岡県北九州市戸畑区の中心部に位置する地域で、浅生1丁目から3丁目の町名で構成されています。また、隣接する中本町や新池1丁目の一部を含むエリアの総称としても使われます。地区の北側は浅生通り、西側は旧電車通りによって区切られており、これらの通りが交わる浅生交差点は、かつて戸畑区で最も賑わった場所でした。現在も沿道には商店が立ち並び、活気のある雰囲気を残しています。

旧電車通りと並行する路地は「浅生ファイン通り」と名付けられ、老舗レストランやスナックなどの飲食店が軒を連ねています。地形的には平坦な場所が多いですが、飛幡八幡宮を最高点として、南側の沖台地区を流れる天籟寺川に向かって坂道が多いのも特徴です。

毎年夏に開催される戸畑祇園大山笠の時期には、飛幡八幡宮の境内を中心に、参宮通り沿いには多くの夜店が並び、多くの人々で賑わいます。

歴史

沿革

浅生地区は、以下の歴史をたどってきました。

1929年（昭和4年）：西鉄北九州線（枝光線）が開通しました。
1965年（昭和40年）：戸畑岩田屋が開業しました。
1977年（昭和52年）：戸畑岩田屋が閉店しました。
1985年（昭和60年）：西鉄北九州線（枝光線）が廃止されました。
2002年（平成14年）：浅生通りが拡幅されました。

地名の由来

浅生の地名は、中世（鎌倉時代から室町時代）にこの地域を支配していた麻生氏の荘園「麻生荘」に由来しています。

交通

鉄道

浅生地区内には鉄道駅はありませんが、最寄りの鹿児島本線戸畑駅までは徒歩数分でアクセス可能です。かつては旧電車通りに、浅生交差点を挟んで西鉄北九州線（枝光線）の浅生電停がありました。

バス

浅生地区内には、西鉄バス北九州の浅生通りバス停と中本町バス停があります。また、浅生通りの戸畑駅寄りには、浅生市場前バス停が設置されています。北九州市交通局も浅生通りバス停に停車し、戸畑駅から若松区方面への路線を運行しています。

道路

福岡県道271号下到津戸畑線（浅生通り）が地区内を東西に走っています。

施設

浅生地区には、以下のような施設があります。

北九州市立高等学校
北九州市立浅生スポーツセンター
北九州市立浅生市民センター
浅生2号公園：戸畑祇園大山笠の競演会場となる「浅生1号公園」は、新池1丁目にあります。
飛幡八幡宮
北九州農業協同組合（JA北九）戸畑支店
北九州市立戸畑図書館：2014年3月28日に旧戸畑区役所建物に移転しました。
* 浅生球場：都島球場に移転し、跡地は多目的グラウンドとして整備されました。

浅生地区は、歴史と文化が息づく場所であり、地域の生活を支える重要な役割を担っています。

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