浅野長勝

浅野長勝（あさの ながかつ）

生涯

浅野長勝は、戦国時代に活躍した武将です。通称を又右衛門といい、浅野長政（長吉）と高台院（ねね）の養父として知られています。尾張国（現在の愛知県西部）出身で、浅野長詮の子として生まれましたが、後に丹羽郡浅野庄の本家である浅野勝隆の養子となりました。

長勝の最初の妻は樋口美濃守某の娘である勝福院で、後妻は杉原家利の娘である七曲殿でした。七曲殿の妹である朝日と杉原定利の娘である、ねねとややを養女としました。ややについては、勝福院との実子であったという説もあります。長勝には男子が一人いましたが、幼少時に和泉国岸和田で亡くなったため、姉婿である安井重継の長男、つまり甥の弥兵衛（後の浅野長政）を、ややの婿養子として迎え、家督を継がせました。

長勝は、織田信秀、そして織田信長に仕え、弓衆として300石の扶持を与えられました。また、木下秀吉（後の豊臣秀吉）の与力としても活動しました。

長勝の最期については諸説あり、永禄11年（1568年）9月に近江箕作城攻めで討死したとも、天正3年（1575年）に亡くなったとも伝えられています。

天正年間（1573年頃）、安井将監とともに安井村に安井城（現在の愛知県名古屋市北区）を築城しました。その後、長勝は津島に移り、さらに中島郡大里村へと拠点を移しました。長勝の屋敷は、中島郡六角堂村にあったとされています。

家族

父: 浅野長詮
養父: 浅野勝隆
前妻: 勝福院（樋口美濃守某の娘）
後妻: 七曲殿（杉原家利の娘）
養女: ねね（杉原定利と朝日の娘、後の高台院）
養女（実子説あり）: やや
養子: 浅野長政（安井重継の長男）

浅野家系図

※実線は実子、点線（縦）は養子、当主は太字、点線（横）は婚姻関係。


[浅野家系図を記述する（テキストで表現できないため省略）]

登場作品

浅野長勝は、以下の映像作品に登場しています。

NHK大河ドラマ『おんな太閤記』（1981年） - 演：久米明
NHK大河ドラマ『功名が辻』（2006年） - 演：二瓶鮫一

脚注

参考文献

堀田正敦「国立国会図書館デジタルコレクション 浅野氏」『寛政重脩諸家譜. 第2輯』國民圖書、1923年、693頁。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1082719/356 国立国会図書館デジタルコレクション。
浅野史蹟顕彰会 編『国立国会図書館デジタルコレクション 浅野荘と浅野氏』浅野史蹟顕彰会、1917年。https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/926969/36 国立国会図書館デジタルコレクション。
加藤国光 編『尾張群書系図部集（上）』続群書類従完成会、1997年、20, 26頁。ISBN 9784797105551。

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