浜かおる

浜 かおる

日本の女優。1947年（昭和22年）7月22日、東京都に生まれる。本名および旧芸名は浜川智子（はまかわ ともこ）。2012年（平成24年）3月12日死去。享年64。

来歴

1963年、舟木一夫の相手役を探していた日活映画『仲間たち』の出演者オーディションに応募し、合格したことが芸能界入りのきっかけとなった。翌1964年、同作品で女優としてスクリーンデビューを果たす。その後、日活撮影所の第8期ニューフェイスとして所属し、1968年までの数年間、本名である浜川智子の名義で活動した。この時期には日活が製作する多くの青春映画、アクション映画、文芸作品などに助演として出演し、着実に経験を積んだ。若手女優として将来を嘱望される存在だった。

1969年、宝塚映画が制作し日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ『プロファイター』に出演するにあたり、芸名を「浜かおる」と改めた。同作品は放送回数が伸びず13話で終了となったが、その直後の同年7月、東京12チャンネル（現・テレビ東京）でスタートした人気アクションドラマ『プレイガール』に、番組開始から間もない第14話よりレギュラーメンバーとして参加することとなる。以後、1974年9月30日の最終回まで、約5年間にわたり主要なプレイガールの一人として出演し続け、お茶の間の人気を集めた。クールな魅力と、時にはコミカルな一面を見せる演技で、番組を支える中心人物として活躍した。

『プレイガール』出演当時、身長161cmに対し、バスト94cm、ウエスト59cm、ヒップ90cmという抜群のプロポーションの持ち主であり、「現役最大のボイン」と称され、当時のグラマー女優としてマスコミや世間の大きな注目を集めた。その健康的なセクシーさは、当時のテレビ界において特に異彩を放っていた。

『プレイガール』終了後も、浜かおる名義でテレビドラマを中心に活動を続けた。時代劇や刑事ドラマなど、様々なジャンルの作品にゲスト出演し、女優としての幅を広げた。

晩年の2008年頃からは食道癌を患い、病気と向き合う闘病生活を送っていた。病状が進行し、残念ながら2012年3月12日、64歳でその生涯を閉じた。

主な出演作品

映画

浜川智子名義

仲間たち（1964年、日活） - デビュー作
悲しき別れの歌（1965年、日活）
青春の裁き（1965年、日活）
未成年 続・キューポラのある街（1965年、日活）
東京流れ者（1966年、日活）
愛と死の記録（1966年、日活）
反逆（1967年、日活）
あゝひめゆりの塔（1968年、日活）

浜かおる名義

奇妙な仲間 おいろけ道中（1970年、東宝）
やくざ刑事 マリファナ密売組織（1970年、東映）
不良番長 手八丁口八丁（1971年、東映）
混血児リカ ひとりゆくさすらい旅（1973年、東宝）

テレビドラマ

浜川智子名義

山のかなたに（1966年、NTV）
雨の中に消えて（1966年、NTV）
特ダネ記者（1966年 - 1967年、NTV）

浜かおる名義

プロファイター（1969年、NTV）
プレイガール（1969年 - 1974年、東京12チャンネル）
恋愛術入門 第12話「イチ・タス・イチは?」（1971年1月10日、TBS）
ターゲットメン 第1話「殺人鬼をぶっ飛ばせ」（1971年10月9日、NET）
ポーラテレビ小説・原生花園 アンラコロの歌（1972年、TBS）
遠山の金さん捕物帳 第91話「シャモを愛した女」（1972年4月2日、NET）
非情のライセンス（第1シリーズ）第30話「兇悪の青春」（1973年10月25日、NET）
バーディー大作戦 第30話「グラマー殺し屋部隊」（1974年11月30日、TBS）
プレイガール'92 黒真珠殺人事件（1992年11月16日、TX）

※上記は主な出演作品の一部抜粋です。

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