浦上山里村

浦上山里村について



浦上山里村（うらかみやまざとむら）は、長崎県西彼杵郡にあたる村であり、1920年に長崎市に組み込まれました。この村の領域は、現在の長崎市中央地区の一部と西浦上地区に含まれています。

地理的な状況



浦上山里村は西彼杵半島と野母半島の基部に位置し、浦上川の下流域に当たります。この村があった地域は、自然豊かで、美しい山並みや河川に恵まれていたことが特色でした。

主要な地形


  • - 山: 金比羅山（琴平山）
  • - 河川: 浦上川

歴史的沿革



浦上山里村の歴史は江戸時代に遡ることができ、当時は幕府領の山里掛や淵掛、大村藩領の家野、木場（古場）、滑石、北、西の村々が存在し、これらを合わせて浦上村と呼んでいました。その後、明治時代の初期から中期にかけて幾つかの村に分かれ、1882年には浦上村から分割された2村の1つとして浦上山里村が誕生しました。

村制の施行


1889年4月1日に町村制が施行され、西彼杵郡浦上山里村は単独村制で発足しました。この村域は、1997年に九州鉄道長崎線の開業と共に浦上駅が設置されたことで、交通の利便性が向上しました。その結果、経済や人の往来が促進されることとなりました。

村の変遷


1898年には村域の変更があり、村の一部である里郷と馬込郷が長崎市の一部として編入され、淵村の一部が浦上山里村に編入されました。

1920年10月1日、浦上山里村は上長崎村と共に長崎市に編入され、自治体としての活動を終了しました。これにより浦上山里村は公式には消滅しましたが、その歴史は今も地域の記憶として残っています。

地名と郷



浦上山里村は、1889年の町村制施行時に単独で自治体として成立したため、大字は存在しませんでした。具体的な地名には次のような郷があります：


交通の発展



交通面では、日本国有鉄道の長崎本線がこの地域を通っており、浦上駅が主要な交通ポイントとなっていました。これにより、地域住民は長崎市市街地へのアクセスがより簡単になり、地域の発展に寄与しました。

名所・旧跡



浦上山里村には歴史的な名所や旧跡もいくつか存在しました。代表的なものとして、浦上天主堂や帳方屋敷跡が挙げられます。これらの場所は、村の豊かな歴史を物語る重要な遺産となっています。

このように浦上山里村は、長崎県の歴史と地理の中で重要な役割を果たしてきた地域であり、現在でもその記憶や文化が地域住民に受け継がれています。

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