海原さおり・しおり

海原さおり・しおり：上方漫才界を彩った人気コンビの軌跡

海原さおり・しおりは、1978年のデビュー以来、数々の舞台で観客を魅了した人気漫才コンビです。

メンバープロフィール

海原さおり: ツッコミ担当。1957年5月22日生まれ、京都府宇治市出身。160cm、A型。

海原しおり: ボケ担当。1955年1月26日生まれ、鹿児島県薩摩郡甑島（現薩摩川内市）生まれ、大阪府豊中市育ち。150cm、O型。2014年1月3日、脳腫瘍のため58歳で逝去されました。

経歴

1978年、コンビ「花の110番しおり・ひろこ」としてデビュー。その後、海原お浜・小浜に入門し、「海原さおり・しおり」と改名。お浜・小浜の引退後は、夢路いとし・喜味こいし両師に師事しました。

漫才活動と並行し、タレント活動や講演活動など幅広い分野で活躍。2003年には短期ですが座長公演も成功させました。漫才コンビとしてのキャリアを重ねながら、それぞれが個性を発揮する活動も精力的に行っていました。

1989年と2003年には、なんばグランド花月（NGK）に出演するなど、大阪の漫才シーンの中心で活躍しました。

さおりさんは漫才師の大木こだまと結婚。しおりさんは元競艇選手と結婚後離婚を経験しています。

2009年にケーエープロダクションを退社しフリーで活動した後、2010年2月からは吉本興業に所属しました。

しかし2012年、しおりさんは脳腫瘍と診断され、手術や治療のため活動を休止。さおりさんは一人での活動を続けました。しおりさんは治療を続けながら懸命に闘病生活を送りましたが、2014年1月3日に逝去されました。

しおりの和食店と家族

しおりさんは豊中市で和食店「創新美味しおり」を経営していました。離婚後は調理師免許を取得し、自ら厨房に立つなど、店に情熱を注いでいました。しかし、病気のため2012年8月に閉店しました。

私生活では、第一子の死という悲しみを乗り越え、第二子を出産。さおりさんも妊娠するも流産を経験するなど、波乱のあった人生でしたが、しおりさんは第二子、第三子と子供を授かり、家族を築きました。さおりさんも娘二人をもうけています。

さおりさんの娘、西山加朱紗さんは元静岡第一テレビのフリーアナウンサー、西山穂乃加さんは元テレビ新広島のアナウンサーです（2024年3月退職）。さおりさんと夫の大木こだまさんは、2006年に夫婦漫才を披露するなど、家族ぐるみで芸能活動を支え合っていました。

2009年のコンビ結成30周年公演では、喜味こいし師匠から「二代目・海原お浜・小浜」の襲名を勧められるなど、漫才界での高い評価を受けていました。

受賞歴

1980年：第1回ABC落語漫才新人コンクール審査員奨励賞、第11回NHK上方漫才コンテスト優秀賞
1981年：第16回上方漫才大賞新人奨励賞

出演番組

多数のテレビ番組やラジオ番組に出演。CMにも出演するなど、幅広く活躍しました。

レコード

1982年には「MR.DOCTOR」などレコードも発売しています。

海原一門

海原家は、漫才師の系譜として知られ、海原かける・めぐる、海原はるか・かなた、海原千里・万里、海原やすよ・ともこなど、多くの著名な漫才師を輩出しています。

まとめ

海原さおり・しおりは、上方漫才界に大きな足跡を残したコンビでした。しおりさんの早すぎる死は多くのファンを悲しませましたが、彼女たちの漫才は、これからも多くの人々に笑い、そして感動を与え続けることでしょう。

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