海江田鶴造

海江田 鶴造について

海江田鶴造（かいえだ つるぞう、1923年3月27日 - 2013年11月27日）は、日本の内務・警察官僚として知られる政治家です。彼は、自由民主党の一員として参議院議員を1期務めました。

生い立ちと学歴

鹿児島県で生まれた海江田は、旧制七高造士館で基礎教育を受けた後、1943年に東京帝国大学法学部政治学科を卒業しました。この学びは彼の後の公務員生活において大きな影響を与えました。

官僚キャリア

卒業後、海江田は内務省に入省し、その後警察庁に転任しました。戦後直後の混乱した社会において、彼は主に警察関連の職務に従事しました。兵庫県警察本部長や九州管区警察局長として、地域の治安維持に貢献し、1972年には近畿管区警察局長に就任します。

政治活動

警察官僚としてのキャリアを経て、彼は1978年の尼崎市長選挙に無所属で出馬しましたが、残念ながら落選しました。その後、阪神高速道路利用協会の理事長としての職務に就きます。

1983年には、第13回参議院議員通常選挙で自由民主党から比例区候補として立候補し見事当選を果たしました。任期中は第3次中曽根内閣で環境政務次官に任命され、環境政策に寄与しました。

しかし、1989年の第15回参議院議員通常選挙では落選し、政治活動の第一線を退くこととなります。

賞と栄誉

海江田は1993年春の叙勲で勲二等瑞宝章を受章し、その功績が評価されました。

晩年

2013年11月27日、海江田は肺炎のため東京都で90歳で亡くなりました。死去に伴い、正七位から従四位に叙せられることとなりました。

参考文献

• - 『新訂 現代政治家人名事典 : 中央・地方の政治家4000人』日外アソシエーツ、2005年。
• - 『議会制度百年史 貴族院･参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
• - 『国政選挙総覧：1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。

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