添田敬一郎

添田 敬一郎の生涯と業績

基本情報

添田 敬一郎（そえだ けいいちろう、1871年10月12日 - 1953年10月20日）は、日本の内務官僚および政治家です。彼は衆議院議員、埼玉県知事、山梨県知事、山形県知事といった重要な職務を歴任し、日本の近代政治に大きな影響を与えました。

幼少期と学歴

添田は福井県小浜市に生まれ、旧小浜藩士であった父のもとで育ちました。彼は第三高等学校を経て、1898年に東京帝国大学法科大学を卒業しました。在学中、彼は一木喜徳郎教授のもとで学んでおり、法律における基礎を築きました。

官僚としてのキャリア

大学卒業後、彼は内務省に入省し、内務属として勤務を開始しました。その後、兵庫県や大分県などさまざまな地域で要職を歴任し、警察部長や内務部長などの役割を果たしました。これにより地方行政における経験を積み、次第に名声を高めていきました。

彼が埼玉県知事に就任したのは1913年のことです。この任期中、県の運営改善に努め、地域の発展に寄与しました。その後、山梨県知事としても活躍し、軍人遺族救護に関する規則を整備しました。

政治家としての活動

1917年に内務省地方局長に転任した後、彼は1920年に自身の意志で退官し、政治の世界に足を踏み入れることとなります。1923年には衆議院議員の補欠選挙に当選し、その後は連続して当選を重ねました。彼は福井県選挙区から立憲民政党として出馬し、1945年まで7期連続で衆議院議員として活躍しました。

1934年には岡田内閣の文部政務次官に任命され、また立憲民政党の総務としても重要な役割を果たしました。しかし、1946年に公職追放の処分を受けることになりますが、1951年にはその追放が解除されました。

晩年と死去

政治活動に加え、添田は住宅営団理事長や協調会会長なども務め、戦後の日本社会においても影響力を持ち続けました。1953年に亡くなるまで、その足跡は多くの分野に広がっていました。彼の墓所は青山霊園にあり、家族とともに眠っています。

栄典と親族

彼は1920年に旭日中綬章を受章し、また1921年には第一回国勢調査記念章を授与されています。弟の添田滋は三菱地所社長を務め、東京福井県人会の第五代会長としても活躍しました。

参考文献

• - 歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』
• - 秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』
• - 衆議院・参議院『議会制度百年史 衆議院議員名鑑』
• - 秦郁彦編『日本近現代人物履歴事典』
• - 『山梨百科事典』増補改訂版

添田敬一郎の功績は、彼が生きた時代の日本政治においても重要なものであり、今もなお語り継がれています。

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