清内路峠

清内路峠（せいないじとうげ）

清内路峠は、長野県木曽郡南木曽町と下伊那郡阿智村の境界に位置する標高1,192mの峠です。

概要

かつては、木曽地域と飯田地域を直接結ぶ国道256号が峠を越えていましたが、現在は旧道となっており、落石によりほぼ通行不能な状態です。2000年（平成12年）7月には、峠の直下を貫く清内路トンネルが開通し、国道256号のバイパスとして利用されています。このトンネルが実質的な峠道となっており、トンネル入口には「清内路峠」の標識はありません。

並行する中央自動車道の恵那山トンネルは、危険物積載車両の通行が禁止されている上に、特別料金が加算されるため、飯田市民や阿智村民、南木曽町民だけでなく、長距離輸送のトラックなども迂回路として利用するため、交通量が多くなっています。

2009年（平成21年）時点では、峠手前の南木曽町側は急勾配と急カーブが連続する狭隘路でしたが、道路改良工事が進められ、現在ではこれらの問題は解消されています。

略歴

かつて伊那谷と木曽谷を結ぶ道は、大平[[峠]]と飯田峠を越える大平街道と、権兵衛峠を越える権兵衛街道の2つがありました。しかし、飯田から馬籠や妻籠、さらには尾張や美濃方面へ向かうには、権兵衛峠は大きく迂回する必要がありました。そのため、大平街道が主なルートとして利用されていました。

明治時代になり、阿智村・清内路村方面から木曽谷へ向かうルートとして、現在の清内路峠を通る道が整備されました。その後、大正時代に県道として整備され、1963年（昭和38年）に国道に昇格。それ以降、大平街道に代わり、清内路峠が主要なルートとなりました。

周辺

清内路峠の周辺には、以下の観光スポットがあります。

妻籠宿
園原インターチェンジ
恵那山トンネル
富士見台高原
ヘブンスそのはらSNOW WORLD
昼神温泉

脚注

特になし

関連項目

日本の峠一覧
恵那山トンネル - 同じく木曽山脈を越えるルートであり、本峠に近い。
* 中央新幹線 - 本峠の近くをトンネルで抜ける予定。

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