清水大敬

清水大敬

清水大敬（しみず だいけい、本名:清水 昇、1948年4月20日 - ）は、日本の映画監督、俳優、AV監督、AV男優、脚本家として活動する人物です。兵庫県洲本市出身で、明治大学文学部演劇学科を卒業しています。

来歴

清水は高校時代から演劇に携わり、1967年に明治大学演劇学科へ入学。本格的に役者を目指します。大学卒業後は、賀原夏子率いる劇団NLTの研究所に入所し、清水 のぼる名義で舞台を中心に活動を始めました。

映画やテレビドラマにも出演し、『大空のサムライ』（1976年）、『悪魔の手毬唄』『祭ばやしが聞こえる』（1977年）などに出演。しかし、劇団NLTでは準劇団員への昇格が見送られ、1980年公開の黒澤明監督の映画『影武者』のオーディションに挑戦し、原昌胤役に抜擢されます。しかし、乗馬訓練中の事故により怪我を負い、後遺症に苦しむこととなりました。

その後、『瀬戸内少年野球団』（1983年）などの映画に出演しますが、次第に仕事が減少。劇団「ザ・スラップスティック」を立ち上げますが、運営は困難を極めます。知人からの紹介でピンク映画の仕事に携わり、その後AV男優に転向。「石部金吉」名義でピンク映画に出演後、1980年代後半に清水大敬へと改名しました。1989年(平成元年)2月には、村西とおる率いるダイヤモンド映像と契約。1991年にはミスタードーナツのCMに出演するなど、活動の幅を広げました。

近年は、ピンク映画監督、AV監督、脚本家として活動する傍ら、「ザ・スラップスティック」の座長として喜劇役者としての活動も再開しています。

人物

清水は、普段は温厚な性格で、家族を大切にする愛妻家、子煩悩な一面を持っています。アナログ派であり、パソコンや電子メールは使用せず、連絡は電話や手紙で行っています。

AV男優・AV監督として

AV男優への転向理由として、生活困窮と家族を養う必要性を挙げています。AV業界では、自身の容姿を活かし、サディスティックな演技で注目を集めました。得意技は「たんつぼキッス」など、過激な演出が特徴です。

清水の演出は、観る者に拒絶反応を抱かせることもあり、共演したAV女優とのトラブルも伝えられています。

AVでの過激な演出は、自身の短小を隠すためであったと語っています。「怒りの大敬」「セクハラ大魔王」などと形容され、その特異なキャラクターから「AV界の狂気」「AV界の怪優」などとも呼ばれました。

たんつぼキッス

「たんつぼキッス」は、樹まり子のデビュー作『素晴らしき日曜日』(1989年7月)で初めて行われ、AV界で物議を醸しました。その他、「エベレストファック」や「人力車ファック」など、独特な名前をつけた技を披露しています。

出演

映画、テレビドラマ、オリジナルビデオ、ウェブドラマ、アダルトビデオに多数出演。
監督作品も多数存在します。

執筆

『AV監督日記』などの執筆活動も行っています。

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